今回は写真の正式名称=「アリエール ジェルボール4D 部屋干し用」(以下ジェルボール部屋干し)を深掘りします。
梅雨時で部屋干しが増える今の時期にCMでよく見る洗剤ですね。
ノーマルタイプとの違いが気になっている方も多いのではないでしょうか。
それでは早速深掘りを開始しましょう。
効果・特徴
製品に表示されている特徴と公式サイトからジェルボール部屋干しの効果と特徴をまとめました。
①漂白剤なしで1発洗浄
②抗菌
③洗濯槽の防カビ
④すすぎ1回OK
⑤ドラム式OK
効果や特徴はノーマルタイプと全く同じ触れ込み。
抗菌、防カビ、すすぎ1回OKなど私たちが求める機能をしっかりと搭載してくれている印象です。
洗剤量を量る事無く洗濯機にポンで洗濯が開始できる所も忘れてはならない特徴で、この洗剤最大のアピールポイントでもあるのではないでしょうか。
ジェルボール1個で水量30L~60Lの洗濯物を洗浄することが可能です。
洗えるもの・洗えないもの
次はどんな衣類が洗えて、洗えないかを見ていきましょう。
製品裏面の液性、用途、成分+ピンク□内の情報を読み解くと何が洗えて、洗えないかが分かります。
液性
【液性】は中性とあります。
「中性」の洗剤は「弱アルカリ性」の洗剤に比べ、洗浄力は低いですが衣類に対するダメージが少ないので特に色落ちが心配な濃色の衣類を「弱アルカリ」性の洗剤に比べ安心して洗う事が出来ます。
「いちいち白物、色物を分けて洗濯するのが面倒臭いよ。」なんて方には「中性」の洗剤は強い味方となってくれますね。
「中性」といえどもすべての衣類が色落ちしないという訳ではありません。
心配な場合は色落ちテストをしてからの洗濯をオススメします。
用途
お次は【用途】
綿、麻。合成繊維の洗濯が可能とあります。合成繊維とはポリエステル、ナイロンなどの化学繊維の事です。
毛(ウール)・絹(シルク)はこの洗剤では洗えません。
成分
【成分】は蛍光増白剤に注目です。
蛍光増白剤は白い衣類をより白く見せてくれる成分で、Yシャツなどの白さをキープしたい時に大変便利である反面、生成りやパステルカラーの衣類を白っぽく洗ってしまう事があるという弱点が存在します。
つまりこの洗剤で生成り、パステルカラーの衣類は洗わない方がいいでしょう。
ピンク□
最後は【ピンク□】
上記の洗濯表示がある衣類はこの洗剤で洗わない方がいいようです。
この表示がある衣類=デリケートな衣類という事ですのでニットやブラウスなどの繊細な衣類は洗わない方が良いと考えて頂けるとわかりやすいでしょうか。
ゴチャつきました。まとめます。
まとめ
「ジェルボール部屋干し」は
①「中性」なので濃色の衣類を安心して洗える。(すべての衣類が色落ちしない訳ではない)
②綿、麻、合成繊維が洗える。(ウール・シルクは洗えない)
③蛍光増白剤配合なので生成り、パステルカラーの衣類は洗わない。
④下の洗濯表示がある衣類は洗わない。
ノーマルジェルボールとの違い
お次は気になっている方も多い事でしょう。ノーマルジェルボールと今回のジェルボール部屋干しの違いを検証してみます。
2つの洗剤の違いを知りたい時は成分を比較する方法が有効です。
少し見えづらいですが2つの洗剤の違いはいたってシンプル。赤○部分の界面活性剤の濃度の違いです。ノーマルは66%。部屋干しは69%と部屋干しの方が少し濃度が高くなっていることが分かります。
界面活性剤の濃度を調整することによって部屋干し臭に対する効果をより高めてくれていると考えて良いのではないでしょうか。
これだけでは少し物足りませんね。
公式サイトに今回の「ジェルボール部屋干し」は消臭カプセル技術が改良されたためにノーマルと比べて消臭力が高いとの情報を見つけました。
部屋干し臭や、汗臭などの「ニオイ」が気になる方はより消臭力に優れた「ジェルボール部屋干し」を選ぶと良さそうですね。
ちなみに洗浄力、抗菌効果、洗濯槽カビ防止効果は2つの洗剤で大きな違いはないようです。
あと香りも違います。
私だったらこんなものを洗います
ジェルボール部屋干しの話題に戻りましょう。
今までの情報を踏まえ私だったら写真のような衣類を洗います。
①いろいろ汚れたタオル
②エリ汚れの気になるポロシャツ
③濃色の綿パンツ(色落ちテスト済)
④、⑤汗をたっぷりかいたスポーツウェア上下
蛍光増白剤が配合されているので洗える色が少なくなってしまうのが残念なポイントですね。それを逆手に取り、白さを際立たせたいポロシャツやYシャツを洗ってやると良いのではないでしょうか。色落ちテスト済であればかなり濃い色の綿のパンツもこの洗剤で普通に洗えます。
消臭力に自信ありの洗剤ですので何かと臭いが気になるスポーツウェアを洗ってもいいでしょう。
もちろん靴下や下着を洗ってもいいですね。
洗浄力(ノーマルジェルボールとの比較あり)
最後に気になる「ジェルボール部屋干し」の洗浄力を見て行きましょう。
ファンデーションは油汚れ=「皮脂」
卵はタンパク汚れ=「食べ物」
カレーは色素汚れ
を想定しています。
果たしてその洗浄力やいかに。
水温は30℃。規定の洗剤量を投入し、普通コースで洗いました。
良い感じです。
油、たんぱく汚れはほぼ除去出来ている状態です。色素汚れは最強クラスの洗剤でも残ってしまう汚れですのでここまで落ちてくれれば上々でしょう。
ついでにノーマルジェルボールの洗浄力とも比較しておきましょう。
公式も言及している通り、洗浄力はほぼ同じと考えていいのではないでしょうか。
[まとめ]洗濯機にポンはやはり魅力的。時短+洗濯物の「ニオイ」が気になる方にオススメの洗剤(洗浄力も十分)
今回は正式名称「アリエール ジェルボール4D 部屋干し用」を深掘りしました。
ジェルボールの魅力と言えば何といっても計量いらずで洗濯機にポンで洗濯を開始できる点ではないでしょうか。少しでも時短をしたい方には嬉しい特徴ですよね。
「こんな小さなボールで洗浄力大丈夫なの?」
私も最初はそう思っていたのですが記事内にあるようにあんな小さなボールでも洗浄力は他メーカーの同じジャンルの洗剤と比べても何ら遜色ありません。
加えて消臭力をアップさせた部屋干し特化洗剤ですから時短したい+部屋干し臭が気になる方にはこれ以上ない洗剤と言えるのではないでしょうか。
最後に洗濯屋からおせっかいを少々。
確かに「部屋干し」を謳った洗剤は最新の科学による優れた洗浄力と消臭力で部屋干し臭撃退の強い味方となってくれるのですがどんなに衣類をキレイに洗っても乾燥に時間がかかってしまうと憎き「部屋干し臭」は残念ながら普通に発生します。
つまりは部屋干し臭対策に特化した「ジェルボール部屋干し」で完璧に洗濯をしても例えば衣類を洗濯機の内部に長時間放置しちゃったりすると「部屋干し臭」はほぼ100%発生します。
「部屋干し臭」を防ぐには、しっかり洗う事に加え、すばやく乾かす事がとっても重要です。
しっかり洗い、すばやく乾かす。
この二刀流を使いこなしてこそ、にっくき「部屋干し臭」とおさらば出来るのです。
下に私が考える「衣類をすばやく乾かす方法」のリンクを貼っていますので洗濯のみならず「乾燥」にも少し意識を向けてこの梅雨は是非部屋干し臭とキッパリおさらばしちゃって下さい!