気付いたらいつの間にか服についているシミ。当店では無料で出来るシミ抜きと有料になるシミ抜きがあります。
今回はどこまでが無料のシミでどこからが有料のシミになるのかご説明をさせていただきます。
◼シミの構造
本題に入る前にシミの構造をご紹介。
シミは写真のように様々な成分が層になって構成されており、それぞれの層に適した薬剤を塗布し、除去する必要があります。
A=油(食油、皮脂)
B=タンパク質(血液)
C=タンニン(コーヒー)
D=不溶性(色素、カーボン)
※カッコ内は一例
◼①~③のシミ抜き剤で落とせるシミが無料です
写真の①~③のシミ抜き剤は
①=A(油)
②=B(タンパク質)
③=C (タンニン)
のシミに対応したものとなっていまあす。
当店の場合、①~③の染み抜き剤で除去出来るシミまでが無料となります。ついてすぐであれば多くのシミはこの3種類のシミ抜き剤とクリーニングで除去が可能です。
◼①~③で落とせないシミが有料となります。
写真はシミ抜き剤①~③を使って洗浄しても落ちなかったシミとなります。
食べこぼしのシミと思われますが落ちない理由は時間が経過してシミが酸化してしまった為。リンゴをしばらく置いておくと茶色くなってしまうのと一緒です。ついてすぐであれば無料でシミ抜きが出来たと思われますが、こうなってしまうと漂白が必要となりここからは技術と時間、特殊な薬品が必要になってくるので有料ということになります。
他にはペンキ、インク、ワインなどの色素系、タイヤのシミ、泥汚れなどの不溶性系のシミ(シミの構造のD)も同じ理由で有料となります。
※インク、ワインは染み抜き剤①~③で落ちるものがあります。その場合は無料です。
多くのシミは付着してすぐに処理をすれば無料の範囲で除去出来る可能性が高いです。
ご自宅で手に負えなさそうなシミはなるべく早くクリーニング店にお持ち込み下さい。
最後に助かるアイツに潜む意外な落とし穴をご紹介。2日酔対策の強い味方「ウ○ンの力」。ウコン=ターメリックは衣類の染料として使われることがあるほど染まりやすい物質。勢い余って服にこぼすとほぼ有料染み抜き直行ですのでゆっくり慎重に飲んでいただくことをお勧め致します。