※２０２４年１月５日追記
スーパーナノックスニオイ専用はNANOX one ニオイ専用にリニューアルされました。
新しいNANOXについては下の記事をご覧ください。
今回は写真の「NANOX ニオイ専用」（以下ニオイ専用）を深掘りします。
名前から判断するに「ニオイ」にフォーカスした洗剤である事は容易に想像出来ますが果たしてどんな特徴のある洗剤なのでしょうか？洗浄力なんかも気になりますよね。
以前深掘りした青のパッケージのNANOXとの違いが気になっている方も多いと思います。
さっそく深掘りを開始しましょう。
効果・特徴
まずはニオイ専用の効果と特徴を見ていきましょう。製品裏面の説明と公式サイトを参考にまとめてみました。
①全部無臭化洗浄
・物理的消臭＝ナノ洗浄＋ナノ消臭酵素でニオイ汚れをしっかり洗浄・分解
NANOX独自の洗浄成分MEEとナノ消臭酵素が臭いの原因となる皮脂汚れなどを徹底洗浄。
・生物的消臭＝プレミアム抗菌処方により４８時間衣類を菌から守る
様々なニオイ菌の増殖を抑えるプレミアム抗菌成分を最大濃度配合。着用中も４８時間抗菌、ニオイ菌の増殖を抑える。
・科学的、感覚的消臭＝ニオイ消臭技術により着用中に発生するニオイを抑える
香料内に配合された消臭成分がニオイの発生を察知してニオイ自体を中和。汗臭などのニオイを抑える。
②蛍光増白剤無配合
③すすぎ１回OK
やはり名前の通り「ニオイ」対策に力を入れた洗剤である事が良く分かります。アタックやアリエールで言うところの「部屋干し用」と同じ扱いであると考えていいのではないでしょうか。
蛍光増白剤は白い衣類をさらに白く見せてくれる成分なのですが生成り、パステルカラーの衣類を洗うと衣類が白っぽく洗いあがってしまう事があるという弱点があります。
その蛍光増白剤をこの洗剤は配合していませんので、１度の洗濯でより多くの種類の衣類を洗いたい方には嬉しい特徴ですね。
最近トレンドのすすぎ１回OKもこれまた嬉しいポイントです。
洗えるもの・洗えないもの
お次はどんな衣類が洗え、洗えないかを見ていきましょう。
製品裏面の用途、液性、成分＋ピンクの□内の表示を読み解くと何が洗えて、洗えないかを知る事が出来ます。
用途
まずは【用途】
綿・麻・合成繊維の洗濯が可能です。合成繊維とはポリエステル、ナイロンなどの化学繊維の事です。
毛（ウール）や絹（シルク）などのデリケート衣類は洗わない方が良いでしょう。
液性
お次は【液性】です。「中性」とあります。
「中性」の洗剤は「弱アルカリ性」の洗剤に比べ、洗浄力は低いですが衣類に対するダメージが少ないので特に色落ちが心配な濃色の衣類を「弱アルカリ」性の洗剤に比べ安心して洗う事が出来ます。
蛍光増白剤無配合で生成り、パステルカラーの衣類が洗える。中性で濃色の衣類も洗える。
かなり幅広い種類の衣類が洗える洗剤である事が分かります。
注意すべき点は「中性」だからといって絶対に色落ちしないという訳ではない点。
明らかに色落ちしそうな衣類は洗濯前に色落ちテストをすることをオススメします。
成分
成分は酵素に注目です。
酵素は皮脂や食べ物汚れなどの汚れに高い効果を発揮する成分です。
この洗剤の場合はこの「酵素」がニオイ対策の重要な役割を果たしてくれる成分の１つでしたね。
酵素には様々な種類があるのですがその中のたんぱく質を分解する「たんぱく分解酵素」がウール、シルクにダメージを与えてしまう可能性があります。
ウール、シルクはタンパク質そのものですからね。たんぱく質を分解する酵素によってダメージを受けてしまう可能性があるという訳です。
繰り返しになりますがこの洗剤でウール、シルクの衣類は洗わない方がいいですね。
ピンク□
最後はピンク□
上の洗濯表示のある衣類は洗ってはいけません。
意味は「家庭での洗濯禁止」ですので当然ですね。
ゴチャゴチャしましたね^^; まとめます。
NANOXニオイ専用は
①綿、麻、合成繊維（ポリエステル）などが洗える。
②蛍光増白剤無配合なので生成り、パステルカラーの衣類が洗える。
③「中性」なので濃色の衣類を安心して洗える。
（すべての衣類が色落ちしない訳ではない。）
④酵素が配合されているのでウール、シルクは洗えない。
⑤下の洗濯表示がある衣類は洗えない。
NANOX（青）との違いは？どちらを使えばいいの？
お次は気になっている方も多いでしょう。NANOX（青）と今回のNANOXニオイ専用(紫）の違いを見ていきましょう。通常であれば使われている成分を比べると違いがはっきり分かるはずなのですが、、。
界面活性剤の％が違うだけで使われている成分は全く同じと言う少々意外な結果となっております。
これではさすがにピンと来ませんのでLIONのHPを覗いてみると、、。
主となる洗浄成分は当社独自の植物由来界面活性剤ＭＥＥで同じですが、「トップ スーパーNANOX」は、MEEとLO（リフトアウト）成分により、黄ばみ・黒ずみ・ニオイのもととなる皮脂汚れを繊維から浮かしだし、細かく徹底的に落とす洗浄力に優れた洗剤です。一方「トップ スーパーNANOX ニオイ専用」はイヤなニオイを全方位消臭・防臭するニオイ汚れに優れた洗剤です。洗濯槽のイヤなニオイも抑制します。衣類の黄ばみや黒ずみ、全体的なくすみなどにお困りの方には「トップ スーパーNANOX」を、衣類や、洗濯槽のニオイを気にされている方には「トップ スーパーNANOX ニオイ専用」をおすすめします。
：LION公式HPより引用
NANOX（青）にはニオイ専用（紫）には含まれていないLO（リフトアウト）という成分が含まれており、黄ばみ、黒ずみ系の頑固汚れをしっかり除去してくれるとの事。
一方、ニオイ専用（紫）は今まで見てきたように「ニオイ」に重点を置いた洗剤と言う事ですね。
しかし、ここで１つのギモンが。
NANOXはLO（リフトアウト）によってニオイ専用より洗浄力が高い。
これは理解できます。
ではニオイ専用はどんな成分によってNANOXより消臭力を高めているのでしょう？
調べてみたけど情報はありませんでした^^;
超個人的な推測ですがニオイ専用にのみ配合されている「ナノ消臭酵素」に秘密があるんじゃないかなあと思っています。
きっとこいつがNANOXの酵素に比べ優れた消臭効果を発揮してくれるのでしょう！
ということにしておきます。
少し話がズレました。まとめるとNANOXはLOによって洗浄力を高めた「洗浄力重視」の洗剤。ニオイ専用はナノ消臭酵素によって消臭力を高めた（推測）「消臭力重視」の洗剤である。
各自、お悩みの状況に合わせて使い分けると良さそうですね。
私だったらこんなものを洗います
ニオイ専用の話題に戻ります。
今までの知識を踏まえ、私だったら写真のような衣類を洗います。
①皮脂やら汗やらたっぷりのタオル
②パステルカラーっぽいパーカー
③、④スポーツウェア上下
⑤エリ汚れが気になるポロシャツ
⑥濃色の綿のパンツ（色落ちテスト済み）
ニオイ専用は中性で蛍光増白剤が配合されていないため、パステルカラーや濃色の衣類、普段使いの衣類まで幅広い衣類を洗う事が可能でしたね。
この洗剤は化学繊維の衣類の消臭効果が非常に優れている印象があるのでたっぷり汗をかいて臭いが気になるスポーツウェアなんかを洗ってみるのもいいですね。
もちろん下着や、靴下を洗ってもいいでしょう。
洗浄力（NANOXとの比較あり）
最後に気になる洗浄力を見ていきましょう。
ファンデーションは油汚れ＝「皮脂」
卵はタンパク汚れ＝「食べ物」
カレーは色素汚れ
を想定していっちょその洗浄力の程を見せていただきましょう。
水温は３０℃。規定の洗剤量を投入し、普通コースで洗いました。
結果はいかに、、。
お見事！ニオイに特化した洗剤と言いつつ、洗浄力もバッチリですね！
これだけ落ちれば普段使いで付いた汚れくらいなら問題なく落としてくれるのではないでしょうか。
良い機会ですのでNANOXの洗浄力と比較してみましょう。
油、たんぱく質、色素に関してはほぼ洗浄力は変わらないといった印象ですね。
ただ、先ほども書いたようにNANOXにのみ配合されているLO（リフトアウト）成分は黄ばみ、黒ずみに効果がある成分ということなので、それらを比べたらおそらく明確な差が出る事でしょう。
「普段、目に見える汚れはあまり付かないけど臭いがどうも気になるんだよなあ。」
なんて方はニオイ専用がいいですね！
[まとめ]ニオイ専用といえども洗浄力は十分。ニオイの除去＋幅広い衣類を洗いたい方にオススメの洗剤
今回も長い時間お付き合いいただきありがとうございました。
洗剤深掘りの記事は興味がある分野ゆえについつい長くなってしまうのが玉に瑕です。
今回は正式名称「SUPER NANOX ニオイ専用」を深掘りしました。
ニオイ専用の名称からついついニオイのみに注目しがちな洗剤ですが、中性で蛍光増白剤を配合していないため幅広い衣類が洗え、洗浄力も十分な洗剤であることが分かりました。
「肝心のニオイに関して何も書かれていないじゃないか！」
鋭いご指摘です。
ご安心ください。この「SUPER NANOX ニオイ専用」。乾燥に失敗して生乾き臭のひどいスニーカーから納豆のニオイのするソックスまでその消臭効果は絶大です。
何を隠そう私、「臭ったらNANOXニオイ専用！」と瞬時に判断するほどこの洗剤に絶大な信頼を置いている筋金入りのニオイ専用信者でございます。
文字からニオイを感じる事は難しいですがその実力の程、下の記事をよんで少しでもご理解頂けたら幸いです。
