お久しぶりの投稿です。週1更新を掲げる当ブログですが、最近さぼり気味となっておりました。
今回は写真の子供用のマニキュアを除去してみます。
もちろん妹からの依頼品で甥っ子のTシャツに姪っ子の子供用マニキュアが付いてしまったのだとか。
一体どうすればそんなことが起こりうるのか考えれば考えるほど謎ですが、キッズの世界はしばしば常識では考えられない不思議な事が起こるものですよね。
と言う事でオジサンいっちょ頑張ります。
繊維を確認
マニキュアのシミ抜きの際には使われている繊維に注意が必要です。
マニキュアの除去時に使うシミ抜き剤は「アセテート」と言う繊維を溶かしてしまう性質があるんです。つまりもし甥っ子のTシャツに「アセテート」が使われていたら今回のシミ抜きは中止です。
「ポリエステル100%」
作業を始めて大丈夫そうですね。
作業開始
それでは作業に入りましょう。
ご存知、マニキュアのシミは「強敵」の部類に入ります。
手を洗おうが、お風呂に入ろうが何日も爪の上に居座り続ける代物ですからね。服に付いてもその密着力は健在です。
複数の薬品を使い、ゆっくりとマニキュアを溶かしては濯いでの繰り返しで作業を進めていく必要があります。
まずは全体をアルカリに傾ける為の薬品を塗布いたしまして、、
マニキュアを溶かしてくれるシミ抜き剤を塗布。そこにさらにスチームを加えて効果を促進させます。
最後に水ですすぎます。
これで落ちれば楽ちんなんですけどね(笑)1回で完全には落ちきれないので、①アルカリ→②染み抜き剤→③スチーム→④すすぎの繰り返しで地道にシミを除去していきます。
それでもこんな感じで変な奴が残るんですよおー。
おそらく爪にしっかりと密着させるために使われている接着剤の残骸です。
そんな時は服の裏側から処理してやるとうまくいったりします。
はたして結果は?
激闘の末、勝負ありです。
before
before
良い感じではないでしょうか。
マニキュアのシミ抜きはクリーニング店へご依頼を
ということで今回は強敵のマニキュアのシミを苦労の末、ねじ伏せたわけですが、マニキュアのシミ除去をご家庭で検討されている方も多いのではないでしょうか。
ネットで検索すれば除光液を使ったシミ抜きの情報が簡単に手に入りますしね。
私個人としてはマニキュアのシミはご自宅で処理をするよりもクリーニング店へのご依頼をオススメ致します。
「クリーニング屋にそれ言われてもなあ。」
ごもっともでございます。
しかしながら私、ご自宅で落とせるシミはご自宅で落とした方が良い。それでも落とせないシミを落とすお手伝いをするのがクリーニング屋であると考えているタイプの人間です。
当ブログ内でも「家庭で出来るシミ抜き」なんてシリーズで記事を書いちゃってますしね^^;
そんな私が思うにマニキュアのシミ抜きはご自宅で行うにはやはり少々レベルが高い。
ごく薄く付いたくらいなら大丈夫かもしれません。しかし今回のようにある程度ガッツリ付いてしまった場合は溶けたマニキュアをうまく服の外に逃がしてやることが出来ず、中途半端に服に残ってしまう可能性が非常に高いと思います。除光液によって衣類の色が変わったりひどい場合は抜けてしまう事もありますしね。
インク、ペンキなどの塗料系も同様です。
「ちょっと強そうだな。」
直感でそう感じたシミはクリーニング店へのご依頼を是非ご検討頂ければと思います。
それにしても姪っ子は3歳にしてもうマニキュアに興味があるのか、、。
昭和生まれのオジサンはその事実に何よりも衝撃を受けたのでありました。