プリーツスカートをクリーニングに出していだだいた際にその値段の高さに驚かれた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
当店でもプリーツの細かさやスカートの丈によって通常のスカートの料金の3〜4倍のご料金を頂いています。
なぜそんなに高いのか?
答えは単純。
アイロンかけが難しく、作業に時間がかかる為です。
写真はクリーニング後のプリーツスカートです。
洗濯はどんなに優しく洗っても衣類に負荷をかけますのでやはりシワや型崩れがおきます。
プリーツがやや崩れているのが写真でもお分かり頂けると思います。
これをどうやってキレイにするか。
手作業でアイロンかけします。
機械でバシッと出来たらいいのですが
細かくフワッとした生地のプリーツは機械ではうまくプレス出来ないのです。
こんな感じでスカートをアイロン台に通して形を整えて
アイロンをかけます。
今回のスカートは1度に5〜6本のプリーツをアイロンかけしています。
全プリーツの数が43本だったので最低でもこの作業を8回繰り返します。
プリーツの細かさやによってはプリーツ1本1本アイロンかけすることも。
一見簡単そうに見えますがご家庭でスーツのズボンのセンターラインのアイロンかけをした事がある方ならわかって頂けるはず!
元々のプリーツから1ミリもずれることなく全く同じラインでアイロンをかけるのって実は結構難しいです。
元々あったラインに自らのアイロンで新たにラインを作ってしまう行為の事を業界では“二重線”なんて言ったりします。
そのまんまですが衣類の仕上げでやってはいけない禁忌の1つとして、業界では長年に渡り恐れられている行為です。
いい仕事をするクリーニング屋を見分ける1つの指標だったりもします。
そんなこんなで完成です。
before
プリーツの崩れがなくなっていますね。
「なんか最近プリーツが崩れてきたな。」
「家で洗ったらプリーツが弱くなっちゃった。」
困った時には是非ご相談を。