本日はお客様よりご依頼の白いダウンに付いたヘアカラースプレーのシミ抜きの様子のご紹介です。

何となくご想像がつくかもしれませんが「カラー系」のシミはとても落とすのが大変な作業です。

インクにしろ、ペンキにしろ、ヘアカラーにしろ、何かに「色を付ける」のが目的ですからね。生地にしっかり染まってみたり、はたまた接着してみたり、、。そう簡単にはオサラバしてくれない訳です。

しかも今回のお品物には作業をさらに難しくする2つの障壁がありまして、、。

①シームレスダウンである

ご存じの方も多いでしょう。数年前からよく使われるようになったデザインです。

矢印の部分は生地を縫うだけではなく、接着剤でくっつけてあるんです。

うまく処理をしないとこの接着剤が今回のシミであるヘアカラーを落とすシミ抜き剤で多少なりともダメージを受けちゃう可能性がとても高い、、。

シームレスダウンには思わぬ落とし穴があります今回は注意喚起の記事となります。 最近、街でよく目にするシームレスダウン。 シームレスダウンとは糸を使わず接着剤を使って熱圧...

②めっちゃ密に織られている

最近のダウンは生地をものすごく密に織ってあるものが多い印象です。

これにより羽毛が飛び出ない、風を通しづらい。と着ている私たちにとっては良い事だらけなのですがシミ抜きをするとなるとちょっと厄介です。

シミ抜きには写真のシミ抜き専用の機械を使用します。

先っぽから水鉄砲の様に溶剤が噴射される仕組みです。

普通はこんな感じで作用します。

発射された溶剤が衣類を通り抜けシミごとタンクに落としてくれるんです。

しかし今回の様に密に織られたお品物だと、、。

こんな感じで多くの溶剤を弾いちゃうんですね。

つまりはうまくシミをすすげないんです。

少し寄り道しちゃいました(^^;)

中々のクセモノであることをご理解いただきたかったもので、、。

さてさて、ただでさえ落ちづらいカラー系のシミをシームレスへのダメージを最小限にしつつ、弾かれた溶剤をうまく処理して除去することが出来るのか?

作業の方に移りましょう。

カラー剤を良く溶かすシミ抜き剤を塗布しまして。

蒸気で効果を促進。

シミ抜き機でビュッとしまして。

すばやくタオルで拭きましょう。

跳ね返って来た溶剤は原始的にタオルで拭き取ってしまおう!という作戦です。

最後は下からのバキューム+ドライヤーで即乾燥を促してやりまして、、。

洗濯→乾燥→アイロンでフィニッシュです。

いい感じですね!

幸いシーム部分の接着剤にも大きなダメージは見られませんでした。

beforeという事で今回は白いダウンに付いたヘアカラースプレーのシミ抜きの様子のご紹介でした。

インク、ペンキ、ヘアカラーなどのシミにお悩みの際は諦める前にぜひお近くのクリーニング店にご相談ください。