衣類の保管

ご自宅に到着したらクリーニングのポリ袋は外して下さい

  クリーニングに出していただいたお品物にかかっているビニールのカバー、通称「ポリ袋」はお客様がお品物をクリーニング店に取りにいらっしゃるまでの間やお持ち帰り時にホコリ、汚れを防ぐためのあくまで一時的なものです。湿気を逃しにくいため外さないで衣類を保管するとカビ、虫食い、変色の原因になります。ご自宅に帰られたら必ず外して衣類を収納してください。

■特にダウンなど中綿製品は注意

        出典:一般社団法人日本テキスタイル ケア協会データベース

何となくイメージ出来ると思いますがシャツなどの薄手の衣類に比べて、ダウンなどの厚手で中に綿が入っているような衣類は湿気がたまりやすいです。上の写真の変色は酸化窒素ガス(NOx)という石油ストーブや排気ガスなど、物が燃焼する時に発生するガスが原因です。ポリ袋をかけたままダウンなどを保管しておくと本来逃げていくはずの湿気が逃げきれずその湿気と酸化窒素ガスが反応して上の写真のように変色を起こすことがあります。ダウン製品によく使われるナイロンは酸化窒素ガスで変色しやすいので注意が必要です。

■とにかく通気性が大事

衣類の保管については次回詳しく書こうと思っていますが、高温多湿の日本では衣類を保管する際、いかに湿気をこもらせないかが大事になってきます。ポリ袋はまさにビニールハウスのように湿気ため放題です。お気に入りの衣類を守るためにも必ず外して下さい。ホコリが気になるという方は100均でも売っている不織布の衣類カバーが通気性があるのでおススメです。