洗剤の知識

【レベルアップ】洗濯洗剤に含まれる成分を学ぶ

洗濯洗剤に記載されている「成分」読んだ事ありますか?

何やら専門的な言葉が並んでいて良く分らないですよね。

この「成分」の意味が分かるようになると自分の求めている洗剤をピンポイントで探せるようになり洗濯洗剤選びがスムーズに出来るようになります。

今回は洗濯洗剤の成分の中でも特に押さえておきたい基本の5成分をご紹介。

しっかり押さえてサクッと自分に合った洗剤が選べるようになっちゃいましょう!

界面活性剤

洗剤成分の主役。汚れを落とす働きがある成分です。

イラストのように汚れに吸着し、衣類から剝がす助けをしてくれます。余った界面活性剤は衣類に吸着してお互いに反発しあい汚れが再び衣類に付着するのを防いでくれていたりもします。洗濯をすると泡がたつのもこいつの力によるものです。

市販の一般的な洗濯洗剤には必ず入っている成分なのであまり難しく考えず、「界面活性剤が汚れを落としてくれている。」とだけ覚えて頂ければ大丈夫です。

アルカリ剤

洗浄液のアルカリをキープし汚れをさらに落としやすくしてくれる成分がアルカリ剤です。

洗濯に使われる液がアルカリ性だと汚れが良く落ちます。衣類に付く汚れは酸性の物が多くそれを分解するのにアルカリが有効なためです。

汚れの強い衣類を洗っていると洗浄液のアルカリが汚れの酸性に押され段々と酸性に傾いてきてしまいます。アルカリ剤は洗濯液が酸性に傾くのを防ぎ、適度なアルカリをキープしてくれるという優れもの。アルカリをキープすることによって界面活性剤により良い仕事をしてもらう手助けをしているイメージですね。

エリの皮脂汚れなど汚れの落ち具合に不満を感じている方はアルカリ剤入りの洗剤がオススメです。

洗浄力がUPすると色を落とす力もUPするので濃い色の衣類を洗う時には注意したい成分でもあります。

水軟化剤

洗濯に使う水は硬水より軟水の方が汚れが落ちやすいと言われています。

硬水に多く含まれる金属イオンが本当は汚れに吸着させたい界面活性剤と汚れより先にくっついてしまいその働きを阻害してしまうためです。

金属イオンに界面活性剤より先に吸着して軟水化し、界面活性剤に本来の働きをする手助けをしてやるのが水軟化剤です。

理屈は小難しいですがアルカリ剤と同じく界面活性剤の働きを助けて洗浄力をUPさせてくれる成分と考えれば簡単ですね。

酵素

酵素は聞いたことが方が多いのではないでしょうか。理科で習った「脂肪分解酵素=リパーゼ」「たんぱく分解酵素=プロテアーゼ」でおなじみの「酵素」です。

頑固な皮脂汚れやたんぱく質汚れなど界面活性剤だけでは落としきれなかった汚れを分解してくれる成分です。

手強いYシャツのエリの皮脂汚れ、お子様の食べこぼし汚れにお悩みの方は酵素入りの洗剤がオススメです。

ウールやシルクなどのたんぱく質まで分解してしまう可能性があるので動物系の繊維の洗濯には適さない成分です。

蛍光増白剤

これもよく聞く成分ですね。

紫外線が当たると青紫色に発色する染料の一種で衣類を白く見せてくれる成分です。

白いYシャツなどをさらに白く見せたい方は蛍光増白剤入りの洗剤がオススメです。

生成りやパステルカラーなどの淡い色の衣類に使うと色あせて見えてしまう事があるので注意が必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。基本の5成分でも意味が分かった今はたくさんある選択肢をギュッと絞ることが出来ているのではないでしょうか。

界面活性剤を絶対的な主役として残りの4つはそのサポートをしてくれる成分と考えると分かりやすいですね。

汚れの強い白系のシャツや靴下などを洗うのであればアルカリ剤、水軟化剤、酵素、蛍光増白剤入りの洗剤が良さそうです。

食べ物で汚れたお子様の黒のズボンを洗うなら水軟化剤、酵素入りの洗剤が良いですね。

自分の落としたい汚れに応じて成分から洗剤を選ぶ。

なんかプロっぽくてかっこ良くないですか?