先日近所のスーパーに買い物に行くと写真のアリエールがドンと目立つ位置にディスプレイされていました。
「お、深掘りシリーズにちょうどいい。」と即購入。
てな具合で今回はまんまと店側の作戦に乗せられ購入したアリエールを深掘りします。
効果・特徴
製品裏の説明と公式サイトから効果と特徴をまとめてみました。
①洗浄力=漂白剤なしでもエリ、ソデ汚れ、黄ばみ汚れを除去
②消臭=汗臭、靴下臭
③抗菌=生乾き臭を防ぐ
④すすぎ1回・ドラム式OK
⑤洗濯槽の防カビ
前回ご紹介したアタック3Xと同様に令和の時代のニーズを捉えた多才な洗剤という印象です。
洗えるもの・洗えないもの
お次はどんな衣類が洗えて、また洗えないかを見ていきましょう。
液性、用途、成分+ピンクの□を見ていくと何が洗えて、洗えないかが分かります。
液性
液性は弱アルカリ性。洗浄力が比較的強い部類に入るので、明らかに色落ちしそうな衣類の洗濯には注意したい所です。どうしても洗いたい場合は洗濯前に色落ちテストをしてみると安心です。
用途
用途は綿、麻、合成繊維(化学繊維)と幅広い衣類が洗えます。ウールやシルクは繊維にダメージを与えてしまうので洗えません。
成分
成分にも注目してみましょう。アルカリ剤、水軟化剤、酵素は界面活性剤の働きを助け、洗浄力をより高めてくれる成分です。洗浄力を高めてくれる効果と引き換えに衣類に与えるダメージも大きくなるので成分からも濃色の衣類を洗う際は注意が必要なことが分かります。
蛍光増白剤は衣類を白く見せてくれる染料の一種です。パステルカラーや生成りなどの淡色の衣類をこの成分の入った洗剤で洗ってしまうと白っぽく見えてしまう事があるので淡色の衣類は洗わない方がいいでしょう。
ピンク□
ピンク□内の洗濯表示がある衣類も洗わない方がいいようです。
強めの成分構成なのでここからもデリケートな衣類の洗濯は推奨していない事が分かりますね。
洗えない衣類が多いように感じますが洗浄力が最強の洗剤と比べると衣類へのダメージが少なく、それでいてある程度の洗浄力がある使い勝手のいいバランスの取れたタイプの洗剤です。
洗剤選びに迷ったらまずはこのタイプの洗剤を選べば間違いないでしょう。
まとめ
綿、麻、合成繊維と幅広い繊維が洗えるが
①明らかに色落ちしそうなもの(洗いたい場合は色落ちテスト)
②ウールやシルクなどの動物繊維
③淡色の衣類
④下の洗濯表示があるもの
は洗わない。
普段使いに適したスタンダードな洗剤。
私だったらこんなものを洗います
今までにご紹介したデータを踏まえ私だったらこんなものを洗います。
①おじさんのエキスをたくさん吸ったタオル
②珍しくお出かけした時に着た青のパーカー
③皮脂たっぷりのポロシャツと食べこぼしたっぷりのパンツ
もちろん靴下や下着を洗ってもいいですね。
お父さんのYシャツ、お子さんの食べこぼしがある衣類にも活躍してくれそうです。
②と③のパンツは色落ちテストで色が出ないことを確認済み。②のパーカーは蛍光増白剤で白っぽくなりそうな色ですがこのパーカーの場合は問題なく洗濯出来ます。
洗浄力
お次は皆さんお待ちかね洗浄力。
ファンデーションは油汚れ=「皮脂」
卵はたんぱく質汚れ=「食べ物」
カレーは色素汚れ
を想定して洗浄力を検証していきます。
洗浄力は各ご家庭によって洗濯の条件が異なるのであくまで参考程度にお考え下さい。今回は個人的な興味で何もせず洗濯機に衣類をぶち込んでいますが、クリーニング屋の倅としては事前にある程度シミの除去をしてからの洗濯をおススメします。
水温は30℃。規定の洗剤量を投入し普通コースで洗っています。
その実力やいかに。
before
おお。やっぱ最近の洗剤すごい。
油、たんぱく汚れはほどんど除去出来ています。カレーは漂白剤入りの洗剤でも落ちにくい汚れなので漂白剤なしでここまで落ちれば上々ではないでしょうか。
全く最近の家庭用洗濯洗剤の進化たるや驚くべきものがありますね。この洗浄力に加えて消臭、抗菌、防カビの機能付き。至れり尽くせりでございます。
前回のアタック3Xは花王。今回のアリエールはP&G。次回はもう一つの有名どころLIONのトップの深掘りをしようと思いますのでご興味のある方はお付き合いを。