家庭で出来るシミ抜き

【初対決】職業病が発症し自ら服につけたイカ墨のシミ抜きをします

先日、コウイカというイカを捌く機会がありました。別名スミイカと言うほど墨を良く吐くイカです。

そこそこ不器用な私ですので捌いている途中にやっぱり墨袋を破ってしまい、キッチンをイカ墨パニックにしてしまいます。幸い、服にイカ墨は付かなかったのですがイカ墨まみれのキッチンを見て突然、職業病が発動します。

「イカ墨ってシミ抜き難しいのかな」

書道で使う墨汁の墨はカーボンが含まれているので落とすのがなかなか大変な強敵です。

イカ墨ってどうなんだろ?

どうしよっかな

付けちゃお。

そんなこんなで見事に出来上がったイカ墨のシミが1番最初の写真になります。

イカ墨のシミ抜きをするのは初めてなのでまずは敵の情報を仕入れます。

Wikipedia先生によるとイカ墨の主な成分はアミノ酸とメラニンとのこと。

メラニンは日焼けで肌を黒くするあのメラニンです。

このメラニンがイカ墨を黒くしているのだとか。

アミノ酸は雑な言い方をすればタンパク質の小さい版なので良いとして、メラニンがどんな性質を持つのか小難しくて良く分からなかったのでとりあえず洗ってみることとします。

人の体内にあるものなので特別落ちづらくはないだろうと勝手に判断してみます。

私は写真の粉末弱アルカリ洗剤を使用しました。アミノ酸(タンパク質)をしっかり落としたいので粉末の弱アルカリ洗剤で酵素入りのものがいいと思います。

洗浄をする前に40°cのお湯に洗剤を適量入れ、30分ほど漬け込みました。

漬け込み時の洗剤やお湯の量はお使いの洗剤のパッケージに書いてあることがほとんどなのでそちらを参考にしてみて下さい。

漬け込むことでシミが落ちやすくなります。

30分経ったら洗濯用固形石鹸をシミ部分に塗って揉み洗いします。

洗濯槽の中で直接やってもいいですが私は洗面器に移してからやりました。この作業で実はほとんどイカ墨は落ちちゃいました。

ちなみに墨汁のシミを落とす時に揉み洗いをするとカーボンが繊維の奥に入り込んでしまい、より取れなくなる事があるのでやめたほうがいいです。

仕上げに洗濯機で洗います。

漬け込み中に温度が下がっているのでお湯と洗剤を追加して洗っています。

キレイになりました。

before

今回はイカ墨のシミを落としました。

墨汁と同じようにかなりの強敵であると予想していたのですが、意外と簡単に落ちてしまいました^^;

私の場合は1日おいてから洗ったのですがシミは早ければ早いほど落とすのが楽になります。

イカ墨を服につける事はあまりないと思いますが、もし付けてしまった場合はなるべく早く今回の方法を試してみて下さい。

ただ今回の方法は水洗い出来る白物限定の方法なのでその他の衣類でどうしていいか分からない場合はご相談下さい。