衣類の保管

カビの発生する4大条件を頭に叩き込み衣類のカビを防ぎたい

出典:一般社団法人日本テキスタイルケアデータベース

毎日、ジメジメした日が続きますね。

こんな時期に気をつけたいのが衣類を侵略し、独特の臭いまで放つアイツ。

「カビ」

今年は特に雨の日が多いので衣類のカビ対策はしっかりとしておきたい所です。今回は衣類のカビの発生を防ぐ方法を考えます。

◼カビが発生しやすい条件

カビには「4大成育条件」と言われるものがあります。

①温度(20~25°c)

②湿度(80%以上)

③酸素

④栄養

この4つを満たした状態が最もカビが生えやすいと言われています。

梅雨の今の時期は①、②を見事に満たしており、いかにカビが生えやすい時期かお分かりいただけると思います。

育ち放題のカビを防ぐにはどうしたらよいか?

私達には4大成育条件を知っているという武器があります。この知識を生かし、①~④の条件を出来る限り排除してやればいいわけです。

以下で具体的に何をすればいいかご紹介します。

◼しまう前に必ず洗う

たとえ、1回しか着用していなかったとしても衣類を長期保管する前には必ず洗濯をするようにして下さい。

洗濯をすることにより④の栄養を除去し、カビを生えづらくする事が出来ます。栄養とは具体的には体から分泌されるタンパク質、皮脂、汗、などです。体から出る汚れ意外にも食べこぼしなどをそのまま放置しておくとかなりの確率でカビが生えます。個人的には最もカビを生えにくくする効果がある作業だと思っています。

◼定期的に空気を入れ換える

お次は①、②の温度、湿度対策です。

衣類を保管する場所は、クローゼット、タンス、押し入れ等様々と思いますが衣類を保管してある場所の湿度と温度を下げる為に定期的に空気の入れ替えをしてやることをオススメします。

部屋の窓と保管場所のドア等を開け放ち、中の湿気をしっかり逃し、同時に温度も下げてやります。サーキュレーターや扇風機を使って中の空気をかき混ぜてやるとより効果的だと思います。お部屋の掃除のついでに開け放っておくクセをつけておいたりすると忘れずに湿気、温度対策が出来そうです。

湿気対策としては他にも

・クリーニングの袋は外す

・衣類の間隔をとって保管する

・除湿剤、除湿機を使用する

・良く晴れた日に衣類を保管場所からすべて出し、陰干しする。

などがあります。

特にクリーニングの袋は湿気を外に逃さず袋の中をビニールハウス状態にしてしまいカビが生えやすくなりますので必ず外して頂くようお願いします。

以上の対策をすることでカビの生えやすい条件の①、②、④を出来る限り除去していますので何も対策をしないよりかなりカビは生えにくくなるかと思います。

対策をしっかりしているのにどうしてもカビが生えてしまうとお悩みの方はクリーニング店の衣類保管サービスを利用するという方法もあります。

当店の場合は脱酸素剤で酸素をカットして衣類を保管しますのでご家庭では対策の難しい③の酸素を除去して衣類を保管することが出来ます。もちろん温度、湿度管理、汚れの除去もしっかり行って衣類を保管していますのでご安心下さい。

https://clean-hayashi.com/menu/677101

梅雨が明け8月に入っても引き続きカビの発生しやすい状況は続きますので保管前にしっかり洗い、湿気、温度対策をして大切な衣類を守って頂きたいと思います。