修理&色修正

衣類の色修正の知識が役に立つのでプラスチックを塗装する

今回は写真のアウトドア用のマルチツールのプラスチック部分を塗装してみます。写真ではわかりづらいですが黒ではなく深緑色です。

この深緑色を黒に塗装します。

出典:victorinox

実際はこんな色をしています。

キーホルダーとして使える位の大きさで釣りにアウトドアにと大活躍のお気に入りです。

全体を黒でいっぺんに塗装出来たらいいのですがそうはいかないデザイン。

塗装したくない部分にはマスキングテープを貼っておきます。

全体をマスキングし、塗装したい部分のテープをカッターで切ってはがします。5cmほどの小さな製品なのでカットするのが異常に難しい。

ブランドのロゴ部分を切っている時は発狂しそうになりました。

なんとかねじ伏せました。

テープがない部分が塗装されるという訳です。

今回のポイントです。

ここから黒の塗料による塗装の作業に入るのですが、プラスチックに直接黒の塗料をスプレーしても塗料がうまく定着せず、爪で擦った程度ですぐに剥がれてしまうんです。

そこで登場するのが写真のプライマーというもの。黒の塗料をスプレーする前にこのプライマーをスプレーしておくと黒の塗料がしっかり定着してくれます。

ということでプライマーをシュー。

乾燥させます。

乾燥したらいよいよ黒の塗料をシュー。

乾燥が終了しました、、。

塗装が、、

下手過ぎる、、。

木炭かと思いました。

マスキングテープを外して完成です。

それにしても見事なボコボコ具合。

全体的にスプレーの量が多すぎたようです。

ま、これも味ということで。

塗料もしっかり定着したし、マスキングもうまくいきました。良しとしておきましょう。

今回はプラスチックを塗装してみました。

クリーニングとは全く無関係に思える今回の記事ですが、プライマーをスプレーしてその上から染料や顔料をスプレーするという作業がクリーニングの色修正の世界でも行われています。

例えば写真の帽子に漂白剤が付いてしまいすっぽり色が抜けてしまったとします。

生地はナイロン100%。

ナイロンなどの化学繊維は色が非常に定着しずらく、プライマーをスプレーしてから顔料をスプレーしないとうまく色修正が出来ないのです。

一見、全く別の分野の関連性のないような理屈が実は繋がっていたりするのは中々おもしろいですよね。

「今回の結果を見ると衣類の色修正の方の仕上がりも心配だ。」

ごもっともです。

衣類の色修正には染料や顔料の量を細かく調整出来る高性能のスプレーガンを使っていますのでどうぞご安心を。

  • おすすめの投稿がありません
関連記事