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「なるべくクリーニングはお避け下さい。」
羽毛布団をいざ洗おうと思ったらこんなメッセージに愕然としたことがある方、意外と多いのではないでしょうか。
正直にメッセージに従いたい所ですが冬の間に汗やら皮脂やらをたっぷり吸った羽毛布団を洗わずに収納してしまうとちょうど今のような気温も湿度も高い時期にダニやらカビやらが汗やら皮脂やらを餌にガッツリ幅を利かせてしまうのです。
私、中々のアレルギー体質。ダニ、カビに繁殖されては困ってしまいますので羽毛布団は毎年必ず洗うようにしています。
いつもは専門業者に依頼しているのですが今年は思い立ってコインランドリーで羽毛布団を洗って乾燥機で乾燥までしてみることにしました。
メーカーの忠告を無視しているので何があっても自己責任。
という事でいっちょやってみます。
素材を確認
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コインランドリーに向かう前に使われている素材を確認しておきましょう。
水で洗って重大なダメージが出る素材なんかが使われていたらいくらチャレンジャーの私でも今回の作戦は中止です。
表地、裏地共にポリエステル85%、綿15%。
どちらも水で洗って問題のない素材です。色落ちの可能性がゼロではありませんがその時は潔く受け入れるということで。
詰め物のダウン、フェザーも水で洗って問題ない素材ですがコインランドリーのような洗濯機でガチャガチャ洗うような洗い方や乾燥機での乾燥は本当は避けたい素材です。
ご存じの通りダウンはとってもデリケート。激しい洗いや乾燥機の熱でダメージを受け、保温力の低下につながる恐れがある為です。
それもまた自己責任。どうなるかという好奇心もあるので今回は構わず突き進みます。
という事でいつものコインランドリーへ出発です。
60分1200円のコース
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60分1200円のコースでいきます。
容量は15kg。洗濯30分、乾燥30分のコースです。
乾燥温度はおそらく50℃位と思われます。
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15kgの容量の洗濯機にシングルの羽毛布団を入れるとこんな感じになります。
洗いと乾燥がよりスムーズになるので本当はもう少し大きい洗濯機で洗いたい所ですが先約があったので15kgで我慢することとします。
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1時間漫画でも読んで待つとします。
完成?
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1時間経過です。
生地をギュッとして羽毛が湿っていたりダマになっていたりしたら乾燥が不十分な証拠です。
経験のある方も多いと思いますが、ダウンはとにかく乾きずらい。
まだダウンが結構湿っていました。
50℃で30分の乾燥くらいではやはりしっかり乾いてくれませんね。
ちなみにやむを得ずダウンを乾燥機で乾燥させる時は温度を50℃を超えないようにした方がダウンへのダメージが少ないです。
追加乾燥
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8分100円で追加乾燥が可能な機械なので追加で40分程乾燥してみる事とします。
500円投入し、40分の追加乾燥です。
完成
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40分の追加乾燥でしっかり乾きました。
色出、縮みはありません。
ダウンのダメージについては洗濯前と洗濯後のボリュームの変化で比べてみてみましょう。大きなダメージがある場合は極端にボリュームがなくなるはずです。
before
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ボリュームがなくなったという感じではありませんね。
むしろちょっとふっくらしたかな?
ダメージはほぼないと言っていいのではないでしょうか。
やっぱり業者に相談が安心
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今回は洗濯自体を推奨していない羽毛布団をコインランドリーで洗うというちょっとした無茶をしてみました。
私の羽毛布団の場合は特に大きなダメージなく洗う事が出来ましたが使われている素材によっては今回の方法はやめた方がいいというパターンももちろん存在します。
特に洗濯に慣れていない方などは中々そこの所の判断が難しいと思いますので羽毛布団の洗濯をお考えの方は私のように無茶はせず、まずはお近くのクリーニング店、または布団洗いの専門業者に相談していただくことをオススメします。