突然、普段は見過ごしているものがふと気になる事ってあるものです。
今回ふと気になったのはかれこれ15年ほど前に購入したレッドウィング。
「最近、履いてないなあ。」
「また、履いてみようかなあ」
一時期はキャンプやらバイクやらあらゆる場面で靴をこれしか持ってないのかというほど好んで履いていたこの靴。
いつの間にかほとんど履くことがなくなっていました。
ふと気になったのも何かの縁。
今回は3回に渡り、ボロボロのレッドウィングを復活させます。
つま先ボロボロ。
全体的に汚れています。
ソールは数年前に一度交換しているのでまだまだ現役。とはいえこんな状態で放置しちゃってごめんなさい。
とにもかくにもまずは全体の汚れを落とすことから始めます。
今回は汚れが酷いので水を使った丸洗いを行なおうと思います。
※今回、レッドウィングを洗うにあたりレッドウィングの洗い方の基本を完全に無視した洗いを行っています。
型が崩れる、革へのダメージ、色が出るなどのあらゆるリスクを受け入れた上で作業をしています。
今後レッドウィングを洗う事をお考えの方はレッドウィングが公式youtubeでその方法を公開していますのでそちらを参考にして下さい。
まずはヒモを取り外し、全体のホコリを布巾のようなもので落とします。
ベロ(靴ヒモの下の部分)は特にホコリが溜まっているので入念に拭き取ります。
ここでまさかのオキシクリーン(酸素系漂白剤)の登場です。
漂白剤のアルカリは革のタンパク質にダメージを与えるので通常はまず使用しません。ただ今回はとにかく汚れが酷い。内側は洗わずに長い事放置していたせいもあり若干カビ臭いです。
この頑固な汚れ+脂を落とす為に漂白剤に漬け込みます。(脂を落としたい理由は後日明らかに。)
40度のお湯にオキシクリーンを適量。
15分ほど漬け込みます。
メチャメチャ色が出ます。
漬け込みが終わったらシャワーで全体を濯ぎます。やはり漂白剤のアルカリが革にダメージを与えているようで表面がヌメヌメしています。濯ぎが終わったら洗濯用石鹸を使って全体を洗います。内側は特に入念に洗いました。
ここでもメチャクチャ色出ます。
石鹸が残らないようにシャワーでしっかりと濯ぎます。
靴内部にタオルを詰め、自然乾燥させます。素早く乾かしたかったので直射日光に当たっていますが本当は陰干しがいいです。
終了です。
キレイになりましたが同時に色も抜け、革の光沢はなくなり、ソールに色が滲み出ています。大きな型崩れは見受けられません。
before
3回に渡りお送りする予定のレッドウィング復活計画。
変わり果てたレッドウィングは果たして元に戻るのか?
次回は各所に見られる傷の補修を行います。