ある日仕事で使う付箋を買おうと訪れた100円ショップでふいに目に止まった写真のこの子。
7×7cmほどのコンパクトな毛玉取り機です。
店で毛玉取りに使う装備はバッチリ揃っているもののクリーニング屋としてはその性能がすごく気になる。
しばらく迷って結局買っちゃいました。
ということで今回は100均の毛玉取り機の実力を検証します。
作業の前にこの機械の仕組みの話を少々。
網の奥にうっすら見える3本の刃がモーターで周り、穴の中に入った毛玉を切り取る仕組みとなっています。単3電池が2本必要です。
それでは作業にうつります。
今の時期、写真のような毛玉に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
当店では毛玉を取る場合、まずは写真のような毛玉取りブラシを使用します。ウールやカシミヤなど天然繊維100%であればこのブラシだけで十分毛玉は取れキレイになるのですが、写真のコートのように毛+アクリルやポリエステルなどの化学繊維が混ざった服になると
こんな感じで細かい毛玉が残る事が多いです。こうなった場合、当店の場合はカミソリや今回の毛玉取り機より大きい毛玉取り機を使用して残りを除去しているのですが今回はその作業を100均毛玉取り機に託してみようと思います。
生地の下から手を入れて毛玉取り機の
穴に毛玉が入りやすいように軽く押してやるとより毛玉が取れやすくなります。
なかなかやるではないか。
毛玉取り機を使った後、もう1回毛玉取りブラシをかけ、コロコロをしてと一手間加えていますが想像以上の結果です。
before
想定外の実力に驚いている私です。
毛玉を除去する能力はバッチリ。
ただ今回のように大きなコートなどの毛玉取りをするときにはそのコンパクトさゆえにやたら時間がかかります。
広い範囲の毛玉取りにはあまり現実的ではないかもしれません。
おそらくメーカー側もそのような使い方を想定していないでしょう。
プラスしてこの機械の穴より大きい毛玉は機械の穴に入っていかないので当然、取れません。ハサミで切ったり、指で取り除いたりする必要があります。
ではどんな場面で活躍してくれそうか?
写真のような洋服のリブ部分など小さく範囲の狭い毛玉取りにはメチャメチャ使えると思います。
特に化学繊維メインのリブの毛玉は毛玉取りブラシではほとんど取れません。
広い範囲での使用は時間がかかるという点で現実的でないにしろ毛玉を取るという実力においては十分な性能を発揮してくれることが分かりました。セーターの袖裏の毛玉、ニット帽の内側の毛玉、お気に入りのダウンのリブ。
ちょっと気になる狭い範囲の細かい化学繊維系の毛玉取りに大活躍してくれそうな予感です。