今回は友人から依頼のCOMORIの白シャツに発生した黄ばみの除去の様子のご紹介です。
「自宅でいくら洗っても落ちない!」
「漂白しても落ちない!」
その黄ばみの原因、もしかしたら日焼け止めかもしれません。
黄ばみの原因は紫外線吸収剤
出典:花王
日焼け止めが衣類を黄ばませてしまう原因は紫外線吸収剤という成分だと言われています。
お使いの日焼け止めにメトキシケイヒ酸エチルヘキシルやパラアミノ安息香酸という成分が含まれていないでしょうか。
これらの紫外線吸収剤が普段の洗濯で落としきれず時間の経過により変化することによって黄ばみが発生すると考えられています。
この残った紫外線吸収剤をうまく除去することが出来れば同時に黄ばみも消滅という訳です。
ドライクリーニング
さてそんな紫外線吸収剤をどうやって除去するか?当店ではまず初めにドライクリーニングによる洗浄を行います。
紫外線吸収剤は油汚れと考えていいでしょう。服に付いたドレッシングのシミって普通の洗濯じゃあまず落ちないですよね。それ系の頑固なシミです。
ドライクリーニングは油汚れに強い洗浄方。軽度であればバッチリ落ちてくれるはずなのですが、、。
またもや光の具合で分かりづらくてすみません。微妙に残っちゃってます。
シミ抜き
こうなったら必殺のシミ抜きといきましょう。油汚れを抜群に落とすシミ抜き剤を塗布しまして、、。
さらに蒸気を当てて効果を促進。
濯ぎます。
シミはソデ口だけにとどまりません。エリからソデと全体をシミ抜きしまして最後は水洗い。
完成。
そんなこんなで完成です。
before
<ソデ部分>
before
終始分かりづらくてすみません(^^;)
明るい黄色って写真で撮るのが難しい!日焼け止めの黄ばみは明るい黄色(レモンイエロー)であることが多いです。
日焼け止めの黄ばみはとても落ちづらい!防ぐ方法はあるの?
ということで今回は友人からご依頼の日焼け止めによる黄ばみの除去の様子のご紹介でした。
ご紹介したように日焼け止めの黄ばみは一度発生するとご自宅で落とすのは中々難しいタイプのシミです。現に友人も自分で漂白をしてみたけれど落ちなかったとの事。後に苦労する前に発生させない事が大切です。
ではどうやってシミの発生を防げばいいのか?
洗濯前の前処理
をしてみて下さい。
①洗面器のようなものに40℃のお湯を用意し衣類を漬ける。
②日焼け止めが付いているであろう部分に台所用中性洗剤を塗る
③揉み洗い(デリケートな衣類の場合は歯ブラシで叩いてもOK)
④洗面器のお湯で濯ぐ。
⑤洗濯機で洗う。
※水洗いできる衣類限定の方法です。
※色落ちが心配な場合は色落ちテストをしてから作業をしてください。
お話ししたように日焼け止めは油系の汚れです。つまりは常温の水による洗濯ではまず落ちないと考えていいでしょう。お湯と油汚れを良く落とす台所用中性洗剤で洗濯前にあらかじめしっかりと汚れを落としておくことで高確率で黄ばみの発生を防ぐ事が出来るでしょう。
「もう黄ばんじゃった。」
な場合はお近くのクリーニング店にお気軽にご相談下さい。