豆知識・裏技

シームレスダウンは画期的ですが思わぬ落とし穴があります

今回は注意喚起の記事となります。

最近、街でよく目にするシームレスダウン。

シームレスダウンとは糸を使わず接着剤を使って熱圧着することでダウンを小分けにしているダウン製品の事をいいます。

Seam(縫い目)less(なし)=縫い目のないダウンというわけです。

糸による縫い目がないため

①中からダウンが飛び出しにくい。

②防水、防風機能が高い。

③保温力が高い。

④見た目がスタイリッシュ。

と数々のメリットがあるのですが「接着部分が経年劣化で剥がれる」という重大な弱点を抱えています。

出典:東京都クリーニング生活衛生同業組合

少し分かりづらいですが写真はダウンのソデ部分を並べて撮った写真です。

赤丸の部分には本来左の矢印のように接着跡がなければいけないのですが接着剤の劣化により接着部分がはがれ上のダウンが下に落ちてきてしまっているのがお分かり頂けると思います。

接着剤にはポリウレタンという素材が多く使われており、寿命は大体3年~5年と言われています。

メーカーによってはポリウレタン系ではない接着剤を使っている場合もあるようなのですべての製品が3年~5年で必ず接着部分が剥がれてしまう訳ではありませんが糸で縫ったものと比べるとやはり破損のリスクは大きいことをご理解いただければと思います。

この接着剤ですが着用中に剥がれることはあまりなく洗剤を使い、力が加わる「洗濯」が最後のとどめを刺して剥がれるパターンが圧倒的に多いです。

ご自分で洗う場合には洗濯によって剥がれる可能性があることを頭に入れて作業をしていただけたらと思います。

クリーニングに出していただく場合もクリーニングの作業により接着部分が剥がれてしまう可能性がある事十分ご理解いただいたうえでご利用いただければと思います。

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