今回は4月から小学校に入学した甥っ子の通学帽を洗濯します。
別名交通安全帽とも言うようですね。当店がある地域では小学1年生が着用する帽子として使われているようです。
帽子と言うと型崩れやら色落ち等が心配で家庭で洗うのをためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
果たして今回の通学帽は自宅での洗濯は可能なのか?洗えたとしたらどうやって洗えばいいのか?
そのギモンの答え、今回はちょいと覗いていってみて下さい。
洗濯表示を確認
ギモンその1。「今回の通学帽は家庭で洗濯が出来るのか?」
その答えは洗濯表示を見ることで分かります。
洗濯表示の一番左、赤丸部分の洗濯表示に×が付いていなかったら家庭での洗濯が可能です。
甥っ子の帽子には×が付いていませんので家庭での洗濯が可能ですね。
ちなみに意味は「液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる。」
となります。
「洗濯機で非常に弱い洗濯が出来る。」ですから通常コースではなく手洗いコース(ドライコース)で洗うのがいいですね。
どうでも良い事なのですが、今年新しく買った帽子なのに旧タイプの洗濯表示が使われているのはなぜだろう。
前処理
「通学帽」ですので通学の時にしか使わないのでしょうがそこはやはり1年生。
短い時間でもしっかり汚してきますね!
食べ物系の汚れは少ないと思いますが泥・砂系の、またはどこかに擦った系の黒い汚れが付いているパターンが多いのではないでしょうか。
そんな時には洗濯機での洗濯の前に洗濯用固形石鹸を使ってあらかじめ汚れを落としておく「前処理」がオススメです。
この後に行う手洗いコースの優しい洗いでは機械力が弱すぎてこれらの汚れはほぼ落ちません。
頑固な汚れは面倒ですが前もってチャチャっと落としておきましょう。
洗面器のような物に40℃のお湯を入れ洗濯用固形石鹸で気になる汚れ部分を擦ります。(色落ちが心配な場合は30℃のお湯を使用してください。)
擦った後はキレイな水で十分に濯いで下さい。石鹸分が残ると変色の原因になります。
私は当ブログではすっかりお馴染みのエネロクリーンを使用しています。
手に入りやすいものでは「うたまろ石けん」でもいいですね。
エネロクリーン・うたまろ石けんには蛍光増白剤という衣類をより白く見せる成分が配合されています。この成分は生成りやパステルカラーの衣類を白っぽく洗い上げてしまう事があるという性質がありますのでご使用の際はご注意下さい。
手洗いコースで洗濯
面倒な前処理が終了したら後の作業は簡単です。
洗濯機を手洗いコース(ドライコース)に設定し、スイッチポンで洗濯開始するだけです。
手洗いコースで水流が弱いため洗剤は液体の洗剤を使用するのがいいでしょう。
私はアタックZEROを使用しました。より優しく洗いたい場合はエマールやアクロンを使ってもいいですね。
アゴのゴムが変に絡む可能性がありますのでネットに入れて洗濯機を回すといいでしょう。
日陰で自然乾燥
洗濯が終わったら日陰で自然乾燥。
天日で干しても大丈夫と思いますが日光による色焼けを防ぐ為にも日陰での乾燥をオススメします。
乾燥機の使用はツバ部分を痛めたり、極端に縮んでしまう可能性があるのでオススメしません。
アイロン
部屋干しでも一晩でしっかり乾いてくれました。
キレイになりましたが洗濯屋としてはやはりシワシワ具合が気になるところ。
しっかりアイロンをして気持ちよくまたこの帽子で登校してもらいましょう。
アイロン台を使ってアイロン
アイロン台をお持ちの場合は端の部分を使って回しながらアイロンがけをしてやるとうまくいくと思います。
タオルを詰めてアイロン
アイロン台をお持ちでない場合はバスタオルを帽子内に詰めて裏返し、、
こんな感じでアイロンかけをしてやります。
蒸気をシュッとかけて、後はアイロンの熱のみでシワを伸ばしてやるといい感じでシワ伸ばしが出来ると思います。
校章などがプリントされている場合はアイロンの熱で溶けてしまうのであて布をしてやるといいですね。
完成
そんなこんなで完成です。
シミもバッチリ落ちてます。
before
という訳で今回は甥っ子の通学帽を自宅で洗い、ついでにアイロンまでしてみました。
通学帽にもおそらく様々な種類があり、すべての物が家庭で洗濯できる訳ではないと思いますが、一番最初にご紹介したように洗濯表示の一番左に×が付いていなければ今回ご紹介した方法で洗濯をしていただくことが可能です。
とかく帽子という物は「洗ってみよう」と発想してもらえない、ちょっと可哀そうなアイテムであると日ごろから感じている私。
これからの時期は汗も大量にかくことでしょう。時には通学中にブーメランとして空中を舞い、地面に豪快に落下しているかもしれません。
そんな健気な通学帽をこれを機会にいっちょキレイにしてあげませんか?