近所のイオンでまたまた気になる新商品を見つけました。
その名も「レノア クエン酸in 超消臭(以下「超消臭」)」
「超消臭」の文字から「消臭」に力を入れた商品であろうことは容易に想像できるのですが果たしてこれは洗剤なのだろうか?それとも柔軟剤?
気になってしまった私の負けですね。
気づいたら購入していましたので早速深掘り開始です。
洗剤?柔軟剤?
まずは「超消臭」の根本的なギモンの解決からしていきましょう。
一体こいつは何者なのであろうか?使う事でどんな効果が望めるのでしょうか?
答えはパッケージにありました。
「レノアリセット クエン酸in 超消臭」は衣類のすすぎ消臭剤です。
皆さんご存知、洗剤は汚れを落とすもの。柔軟剤は衣類をふっくら仕上げるもの。
超消臭はそのどちらでもない消臭に特化した「消臭剤」という扱いという訳ですね。
製品の品名の部分にもしっかりと衣類のすすぎ消臭剤と記載されていますね。
コイツを使用することにより衣類の消臭が期待できるという訳です。
どんなニオイに効果があるのか?
「超消臭」は衣類の消臭剤であることが分かりました。
では具体的にどんなニオイを除去してくれるのでしょうか。
答えはまたまたパッケージにありました。
①生乾き臭のするタオル
②汗臭が残るスポーツ着
③体臭が染みついた肌着
のニオイ除去に効果があるとの事です。
①~③は衣類のニオイ悩みTOP3と言ってもいいのではないでしょうか。
私たちのニーズに見事に応えてくれる消臭剤のようですね。
特徴・注意点
お次は「超消臭」の特徴と使用に際しての注意点を見ていきましょう。
パッケージの説明と公式ページからまとめました。
《特徴》
①漂白剤なしでも1発消臭
②吸水性が気になる洗濯物にもOK
③肌に優しい
④すすぎ1回でもOK
《注意点》
①柔軟剤との併用不可
②塩素系漂白剤と併用しない(塩素ガスが発生するため)
《特徴》については②と③に注目してみましょう。ちょっとピンと来ないですもんね。
まずは②の「吸水性が気になる洗濯物にもOK」から。
吸水性が気になる洗濯物といえばタオルが代表的でしょうか。
タオルを洗濯する時、肌触りを良くするために柔軟剤を使用している方も多いと思います。
あまり知られていませんが柔軟剤は衣類をフンワリと仕上げてくれるという嬉しい効果がある反面、吸水性を低下させてしまうという特徴があるんですね。
タオル洗濯に柔軟剤を使うとフンワリ仕上がるけども水分をしっかりと吸い取ってくれないという状態に陥ってしまう訳です。
「それでもやっぱりタオルをフンワリさせたいよ。」
という声に応えてくれるのが今回の「超消臭」という訳です。
「レノア クエン酸in 超消臭」の「クエン酸」が気になっていた方も多いのではないでしょうか。
この「クエン酸」には吸水力を損なうことなく衣類をフンワリと仕上げてくれる効果があるんですね。(柔軟剤ほどではない)
「タオルをフンワリ仕上げつつ吸水力もしっかり欲しい」という方にはこの「超消臭」は心強い味方となってくれるでしょう。
そしてこの「クエン酸」は自然由来の成分です。③の「肌に優しい」は自然由来だから肌に優しいよということですね。
私のような敏感肌の人には嬉しい特徴です。
ちなみに「クエン酸」にはアルカリ性のニオイ物質(例:アンモニア)の消臭効果もあります。
《注意点》についても触れておきましょう。
「超消臭」は柔軟剤との併用は出来ないようです。
つまりは他の柔軟剤と混ぜて使用は出来ないという事ですね。
②の「塩素系漂白剤と併用しない」には特に気を付けたい所です。
クエン酸は酸性の物質です。塩素系の漂白剤に酸性の物質が反応すると塩素ガスが発生し非常に危険です。命にかかわる重大な事故につながりますので「超消臭」と塩素系の漂白剤は絶対に一緒に使わないでください。
使い方
お次は「超消臭」の使い方を見ていきましょう。ここが気になっている方も多いかもしれません。
「超消臭」の使い方は超絶簡単です。
『柔軟剤の投入口に柔軟剤の代わりに投入する』
以上です。
普段お使いの洗剤で洗濯し、しっかりと汚れを落とした後に柔軟剤が投入されるタイミングで「超消臭」が投入されて消臭のみならず衣類をフンワリ仕上げてくれるという訳ですね。
ちなみに「超消臭」は柔軟剤との併用は出来ませんが以下の物とは併用が可能のようです。
①液体・粉末洗剤
②ジェルボール
③酸素系漂白剤
④香り付けビーズ
柔軟剤、塩素系との併用は不可さえ気を付ければ結構幅広く併用が出来ますね。
繊維は綿、毛(ウール)、絹(シルク)、化学繊維に使用可能です。
家庭洗濯出来る衣類のほぼすべてに使えると考えて良いでしょう。
ニオイの気になるウールのセーターをエマールで洗い、超消臭を柔軟剤代わりに使うなんて事が出来ちゃうわけですね。
消臭力のほどは?
長々と、小難しく深掘りしてまいりましたが皆様が一番気になるのは結局のところ実際の「消臭力」ではないでしょうか。
なんせ名前が「超消臭」ですからね。
いっちょその実力の程を見せて頂きましょう。
今回は写真のサンダルの消臭をしてみようと思います。
見ての通り通気性に難ありのサンダルですので夏の暑い日に数回使用した後のニオイは中々のものです。
ニオイのキツイ衣類を用意できれば良かったのですがあいにく無かったもので、、。
ただ今回のサンダルのニオイレベルは生乾き臭にも匹敵するハイレベルの代物です。これが消臭出来たらおそらく他のニオイも問題なく落としてくれるでしょうと言う事でご勘弁を。
それでは検証開始です。
アタックゼロでこすり洗い
まずは普段お使いの方も多い事でしょう。アタックZEROを40℃のお湯に溶かし、全体を擦り洗いします。
しつこいようですが「超消臭」は洗剤ではなく柔軟剤の代わりに使用する消臭剤です。まずは洗剤でしっかりと洗ってやることが重要なのです。
「超消臭」に10分間つけこむ
アタックZEROをしっかりと濯いだ後はお待ちかね、「超消臭」にサンダルを10分間漬け込みます。
脱水→乾燥
漬け込み終了後、軽く濯いだあとは脱水→日陰で自然乾燥。
果たして結果は?
ニオイ取れてる、、!
疑っていた訳ではありませんが想像以上にニオイがすっかり取れていて正直ビックリしています。
これは使えるなあ。
仕上げ後の香りも強すぎず、ほんのり香るので結構好きです。
「生乾き臭はどうなの?」
ご安心を。生乾き臭についても検証してみました。よろしかったら下の記事を読んでみて下さい。
クエン酸使えばいいのでは?(上級者向け)
さて想像以上の消臭力を発揮した「超消臭」ですが洗濯上級者の方はこんな疑問を持たれたかもしれません。
「わざわざこれを買わなくてもクエン酸水使えばいいんじゃないの?」
するどいご指摘です。
クエン酸水はご自宅で簡単に作成することが可能です。ドラッグストアなどで売っている粉末のクエン酸を水道水で溶かして作れます。普段のお掃除に使用している方も多いかもしれませんね。
そんなクエン酸水を使って今回の「超消臭」と同じような消臭効果を果たして得られるでしょうか?
答えはおそらくNOです。
先ほども少し書きましたが確かにクエン酸には「アルカリ性」の物質を消臭する効果があります。
クエン酸は酸性なのでアルカリ性の物質を中和して消臭してくれる効果があるんですね。
それでは多くの人がお悩みの生乾き臭(部屋干し臭)は何性でしょうか?
酸性なんですね。
つまり酸性のクエン酸では酸性の生乾き臭を消臭することは出来ません。
それでは一体どんな成分で酸性の生乾き臭を消臭してくれるのでしょうか?
私の完全なる予想ですが、答えは界面活性剤のポリオキシエチレンアルキルエーテルにあるのではないかと思っています。
一言で界面活性剤と言っても実は様々な種類がありまして、「超消臭」に使われている界面活性剤はノニオン系(非イオン系)というタイプに属します。
このノニオン系の注目すべき特徴に分散性に優れているという点があるんです。
つまりは物質を分散させやすい性質があるんですね。
「超消臭」のHPにこんな文面がありました。
すすぎ消臭剤「レノアクエン酸in」は、すすぎの時、蓄積ニオイの元と繊維の結合を弱めることができます。香りでごまかさず蓄積ニオイを根本からはがし取ります。
:レノア クエン酸in 超消臭 HPより引用
「結合を弱める。」「はがし取る。」
つまりはニオイの元を分散させているという事ですよね。
全くの的外れな予想の可能性もありますが、「超消臭」の優れた消臭力はおそらくこの界面活性剤のポリオキシエチレンアルキルエーテルによるものだと私は考えています。
ちなみにこの界面活性剤は肌への刺激は極めて低いものとされています。
私、お肌は弱めなんですが特に刺激は感じませんでした。
【まとめ】「超消臭」は優れた消臭力をもった『消臭剤』。個人的には洗濯機でガチャガチャ洗えない衣類に使いたい。
という訳で今回は正式名「レノア クエン酸in 超消臭」を深掘りしてみました。
「超消臭」という少しばかり大げさでは?なネーミングから正直若干の胡散臭さを感じていたのは内緒ですがその名に恥じず優れた消臭力をもった『消臭剤』であることが分かりました。
消臭力を売りにした洗剤は数多くありますね。
アタック、アリエール、NANOXなど有名所はすべてニオイに特化した洗剤をしっかり発売しています。
今回の「超消臭」の使いどころ、正直迷っちゃいますよね。
私だったら洗濯機でガチャガチャ洗えない衣類の消臭に使うでしょうか。
分かりやすい例で言うとニオイが気になるウールのセータをドライコースで洗う時なんかですね。
アタック、アリエール、NANOXでウールは洗えませんからね。洗剤で洗った後に添加するタイプの「超消臭」はそんな時にバッチリ活躍してくれそうです。
もちろん私のようなマニアックな理由ではなく肌が弱い、柔軟剤の強い香りが苦手、タオルをフワッとさせつつ吸水力も欲しいなんて理由でもいいでしょう。
洗濯においてニオイの除去は重視したい大事なポイントですよね。
様々な商品があって何が自分に合っているのか良く分らなくなってしまいがちな昨今の洗剤事情ですが、今回の記事がそんなお悩みの解決に少しでもお役に立てれば幸いです。