「コットって丸洗い出来るのかな?」
こんな風に考えたことがある方って意外と多いのではないでしょうか?
私のコットの場合は
「布地の汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤をタオルなど柔らかい布に付け表面を拭いてください。」
とこんな感じです。おそらくほとんどのメーカーがこうではないでしょうか。
「水でジャブジャブと丸洗いなんてやってくれるなよ!」
メーカー側の意見です。
「でも、洗ったらどうなるか知りたい、、。」
洗濯屋の狂った意見です。
ということで今回はメーカー側のご厚意を完全に無視し、完全自己責任でキャンプ用のコットの丸洗いにチャレンジしちゃいます。
はたして無事洗濯を終えることが出来るのか。乞うご期待。
考えられるリスクは?
さて、いざ丸洗いを決意したものの今後製品が使い物にならなくなってしまっては意味がありません。前もってリスクを考え、いけそうだったら作業に移りたいと思います。
考えられるリスクとしては「縮み」&「色が出る」でしょうか。
私のコットは写真のように左から「収納袋」、「ベッド部分」、「骨組み」に分割してコンパクトに収納できるタイプの製品です。
収納袋とベッド部分の素材はポリエステル、骨組み部分はアルミ合金となっています。
骨組み部分は洗濯の必要はありませんね。乾いたタオルでキュキュっとすれば汚れは落ちてくれるでしょう。
問題はケースとベッド部分のポリエステル。こいつが洗濯により縮んだり、色が出たりする可能性があるか考えていきましょう。
ご存知の方も多いかもしれません。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は洗濯により縮んだり、色が出たりする可能性が非常に低い繊維です。
スポーツウェアなどはポリエステル製のものが多いのですがご自宅で洗ってトラブルになった方ってほとんどいないのではないでしょうか。
ということで丸洗いいけそうです。
もちろんポリエステルが100%縮まない、色が出ない訳ではありませんのでご注意を。
洗い
前置きが長くなり申し訳ありません。すっかり自信をつけた所で洗いの作業に移ります。
今回の作業はいたってシンプル。台所用中性洗剤とスポンジを使って行います。
作業場所は屋外です。
まずは全体をシャワーで濡らしまして、、
ってメチャクチャ水を弾いてる!
洗濯出来ない仕様なのでしっかり撥水加工をしてくれているんですね!これだけ強い加工なら飲み物や食べ物をこぼしても中まで汚れが染み込むことをかなり防いでくれるでしょう。
いい仕事してるなあ。
でも洗ったらこの加工取れちゃうなあ、、。
時すでに遅し。作業を続けましょう!
スポンジに台所用中性洗剤を付け全体を洗います。
ゴシゴシ擦るのではなく、優しく払うようにスポンジを動かすことを意識します。
ケースも同様の方法で洗っておきました。
すすぎ
全体の洗いが終わったら物干しざおに吊るしまして。
シャワーですすぎます。
生地に洗剤が残らないように手で擦りながら泡が出なくなるまでしっかりすすぎます。
乾燥
そのまま屋外で乾燥が出来たらどんなに楽でしょう。
これ系の乾燥は日陰で自然乾燥が基本です。室内に移動し、写真のようにして乾燥しました。
ポタポタと水が垂れてきますので適当に衣装ケースのフタを下に敷いておきました。
完成
そんなこんなで完成です。
乾燥には丸1日ほどかかったでしょうか。
写真を見てお分かりいただけるように「縮み」、「色が出る」のトラブルはありませんでした。
ただ、、。
撥水加工はちょっと弱まっちゃいましたね^^;あとで撥水スプレーしとこうかな。
ということで今回は洗濯を推奨していないキャンプ用コットを丸洗いするという暴挙の一部始終をお送りしました。
「縮み」「色が出る」はありませんでしたが撥水加工が弱まってしまうという結果となりました。
キャンプ用品の洗濯って中々情報が少なくて困っちゃいますよね。
私物を犠牲に今後も実験していく所存ですのでご興味のある方は是非、お付き合いを。