甥っ子シリーズ第2弾です。
今回キレイにするのは甥っ子が幼稚園で着ているスモック。
自分も着てたなー。と少し懐かしい気分を感じつつ、甥っ子よ今回もなかなか派手に汚してくれてるじゃねえか。
オジサン気合が入っちゃいます。
給食の時に着ているようなので食べ物のシミがたっぷりです。
特に赤丸部分のシミが何度洗っても落ちなくて困っているとのこと。
もちろんクリーニング屋の業務用資材を使って今回のシミをキレイにする事は可能なのですが、スモックのように毎週自宅で洗うようなものは自宅にあるものでキレイに出来る方がいいですよね。
ということで今回は自宅にあるものを使って頑固なスモックの汚れをキレイにする方法をご紹介したいと思います。
クレンジングオイルで油分を除去
赤丸部分を拡大した写真です。
このシミの正体はズバリ時間が経って変化した油っこい食べ物のシミです。
最初の洗濯でシミの表面の頑固な油が落としきれず、時間が経過したことで表面の油だけでなくその下のタンパク質が変化して、非常に落ちづらくなっているパターンです。
こうなってしまうと普通に洗っただけでは落ちませんので少し手間をかけてキレイにしてやる必要があります。
このタイプのシミはまず表面についている非常に落ちづらい油分を落としてやる必要があります。
そこで活躍してくれるのが写真のようなクレンジングオイル。
ご存知の通り、ファンデーションや口紅の主原料は油ですので、それをしっかり落としてくれるクレンジングオイルは食べ物の脂もしっかり落としてくれます。
台所用中性洗剤でも大丈夫です。
クレンジングオイルや台所用洗剤には色々な種類があって使われている成分も様々です。目立たない所で一度テストしてからのご使用をオススメします。
クレンジングオイルを塗り込んで。
40°cくらいのお湯でもみ洗いすると、、
少し薄くなりました。
before
表面の脂はしっかりとれました。
酸素系漂白剤で漂白
ここで洗濯機で洗って終了。となればいいのですが残念ながらそうはさせてもらえません。
残ったシミはタンパク質が変化しているタイプのシミ。普通に洗っても落ちないので酸素系漂白剤で漂白をしてやる必要があります。
60°cのお湯3~4リットルに粉末の酸素系漂白剤50gを投入し、30分ほど漬け込みます。
*給湯器を使って60℃のお湯を用意した場合は作業後に温度を下げる事をお忘れなく
60℃ってかなり高い温度ですよね。粉末の酸素系漂白剤は40℃を超えたあたりからその効果を発揮し始めます。60℃くらいが高い効果を発揮する温度なのですが色落ちやダメージ等が心配な場合は40℃での漂白を行ってみて下さい。
漂白剤は必ず「酸素系」の物を使用します。間違って塩素系を使用してしまうと色が抜けてしまいます。
スモックは私が知る限り水色のような薄い色のものが多い気がしますが濃い色のスモックの場合は酸素系でも色落ちの可能性がゼロではないので注意して下さい。
金属製のボタンやファスナーが使われている場合も酸素系漂白剤で漂白は出来ないので注意が必要です。
漂白剤には上記以外にも細かなルールが多いです。使用に慣れていない方は漂白剤の基本を学び、製品裏面の取り扱い説明をよく読んでの使用をおススメします。ご使用に不安のある方は以前書いた記事が助けになると思いますのでご活用ください。
洗濯機で洗う
30分経ったら洗剤を投入し、そのまま洗濯機で洗います。
私の場合は通常コースで洗濯しています。お持ちのスモックの洗濯表示に従ってコースを選んで頂ければと思います。
洗濯表示の読み方が曖昧な方は以前書いた記事を是非参考にしてみてください。
アイロン&完成
乾燥させたらアイロンをかけて
完成です。
ワッペンは経験上、ほとんどのものが漂白しても色落ちしませんが心配な場合は取り外して頂くといいと思います。
before
なかなかキレイになったのではないでしょうか。
最後に写真の青丸部分について少々。
青丸部分は私がスモックを洗った日の前日に付けられた新しいスパゲッティのシミです。
このスパゲッティのシミ。何もせずにいきなり洗濯機に放り込むだけだと間違いなく落ちきれず、今回の赤丸部分のようなシミになります。
そうなるのを防ぐ為にも、面倒ですが今回使ったクレンジングオイルまたは台所用中性洗剤を付けてもみ洗いしてから40°くらいのお湯を使って、洗濯機を回すようにするとシミがしっかり落ち、何より後々より面倒なシミ抜きをしなくて済みますので是非お試しを。
月曜日に今回洗ったスモックを着た所、幼稚園の先生から
「スモックキレイだね~!」とお褒めの言葉を頂いたとか。
オジサン頑張って良かったです。