修理&染め

【DUVETICA】高級ダウンを市販の染料で染めちゃう

「正気か?!」

はい。私、今回は高級ダウン【DUVETICA】のダウンを染めちゃいます。

興味が湧いちゃったんです。

「ダウンって染めるとどうなるのかな?」

こうなったら私、止まりません。

染めるのはこちらのダウン。

表地、裏地の素材は共にナイロン100%です。

使用するのは「みや古染」の「コールダイホット」という染料。

カラーはブラック。高温でナイロンを染められる染料です。

さて、もはや暴挙ともとれる今回の計画。

はたしてダウンはうまく染まってくれるのか?

ドキドキワクワクで作業開始です。

作業の様子をかなり端折って記事にしています。より詳しい工程は付属の説明書やHPに記載されていますのでご興味のある方はそちらを参考にしてみてください。

みや古染HP

まずは耐熱容器に染料を投入、90℃まで温度を上げて30分ほど漬け込みます。

染めが終了したらいったんすすぎ、お次は洗いの作業です。

台所用中性洗剤で全体を洗います。

洗い終了後、泡が出なくなるまですすぎます。

その後は脱水、乾燥で完成です。

さて、どうなったかな?

おお。

中々いい感じに染まってくれています!

<before>

<並べて比較>

黒の染料を使いましたが完全に黒にはなりませんでしたね。ダークグリーン位の仕上がりです。

驚いた&嬉しかったのはダウンのボリュームがほとんど変わっていない事です。

実は今回どうしてもダウンを染めてみたかった理由はココにあります。

一般的にダウンは熱に弱いと言われていますよね。

「90℃の染め液に30分も漬け込んだらどれくらいダメージが出るんだろ?」

「ボリュームが極端になくなっちゃうのかな?」

これが知りたかったんです。

もちろんクリーニングの作業でここまでダウンに負荷をかけることはないのですが、ここまでなら大丈夫という1つのラインを知れたことは今後の仕事の大きな財産になってくれるはずです。

ということで今回はまさかのダウンを染めてみた様子をお送りしました。

結果は特に大きなダメージなく染め上がりも上々といった具合でした。1度洗濯機で洗ってみましたが極端な色落ちもありませんでした。

ただし、すべてのダウンが今回の様に染められるかと言ったらそうではないでしょう。

ものによっては高温によってシワシワになってしまうなど重大なダメージが出てしまう可能性があります。

特に高級品に関しては私のように無理はせずダウンの染めが得意な業者に依頼することをお勧めします。

さて、実は今回のダウンは数年前に友人から譲り受けていたものの、ほとんど着られていなかったものとなります。

これを機会に今後はちょいちょいお世話になろうとかと考えています。