今回はお客様よりご依頼のワインのシミ抜きの様子のご紹介です。
ワインのシミは普通に洗濯機で洗っただけでは落ちないことが多いですよね。シミの主成分である「アントシアニン」という物質は中々もって手ごわい相手です。
染料に使われることもあるくらいですからね。
さて、クリーニング店ではこの強敵、アントシアニンをどのように除去していくのか。
少しの間お付き合い頂ければと思います。
まずはシミ部分に漂白剤を塗布します。
お次は漂白剤の塗布部分に蒸気を当てます。
これにより漂白効果が促進されます。
仕上げに水で濯いでやるとあら不思議。シミがなくなっていきますね。
濯いだ水を乾燥させて完成です。
before
という訳で今回はお客様よりご依頼のワインのシミ抜きの様子をご紹介しました。
「なんだ。えらく簡単じゃないか。」
そう思われた方も多い事でしょう。
作業自体は「漂白剤」→「蒸気」→「すすぎ」とごくごく単純。
ただ、漂白剤の濃度、蒸気を当てる時間、濯ぎの水圧の調整 etc、、。
実は見えない所で色々と気を使っていたりします。
漂白とは色素を破壊する作業です。色が抜けたり、繊維が溶けたりしてしまっては元も子もありませんからね。
「衣類にダメージを与えることなくシミのみを的確に除去する。」
これが中々もって難しかったりします。
最近はネットを開けば家庭で出来るシミ抜きの情報には事欠きません。
普段使いされている物、お子様がまたすぐにでも汚してしまうであろうもの、家の中でしか着ないもの等には大いにそれらを活用して頂くことに私自身も大賛成です。
実際私も「家庭で出来るシミ抜き」シリーズの記事を書いていたりします^^;
ただ、思い入れのあるお品物、ここぞという時に着たい物、末永く着たいお品物に関してはクリーニング店によるシミ抜きを是非ご活用下さい。
培った知識と技術で「お気に入りを末永く」のお手伝いが出来るかもしれません。