豆知識・裏技

【検証】キッチン泡ハイターで衣類のシミ抜きは出来るのか

前回のキッチン泡ハイターで衣類の色は抜けるのかの記事を書いている時に思いついてしまったんです。

「これだけ漂白力があるなら衣類のシミ抜きに使えるんじゃ、、。」

いつもの病気です。

気になったら即実行!ということで今回は写真のカレーのシミをキッチン泡ハイターで除去出来るのか?検証です!

とりあえず洗う

シミ抜きをするにも下準備が必要です。

固形のカレーが付いたままではシミ抜きを開始するわけにはいきません。ベットリした油やら何やらが泡ハイターの働きを邪魔しちゃうんですね。

とりあえず1度洗っておきましょう。

やはりカレーの色素であるターメリック(ウコン)は洗ってもしっかり残ってきますね!

シミ部分に泡ハイターをシュッ

作業を行うのはキッチンや洗面台などの水場がいいでしょう。私は洗面台に洗面器のような物を置き、そこに衣類を広げ泡ハイターをシュッとしました。

ちなみにキッチン泡ハイターは衣類の色をビックリするくらい落とします。周りに飛び散らないよう細心の注意を払いながら作業を行います。

シミを見事に捕らえた泡ハイター。いい仕事してくれそうな予感です。このまま10分程放置しました。

すすぎ

10分経過したら水でしっかり濯ぎます。シミ部分だけではなく全体を濡らして濯いでいます。

台所用中性洗剤で揉み洗い

少し分かりづらいですが、うすーくシミが残ってます。どうやら少しカレーの油分が残っていたようで。

こんな時には台所用中性洗剤の出番です。

キッチン泡ハイターは「塩素系」の漂白剤です。「酸性」の物質と混ざると塩素ガスが発生し大変危険です。必ず「中性」の台所用洗剤を使用するようにします。

シミ部分に台所用中性洗剤を塗布しまして、、。

揉み洗い。

その後は「すすぎ」→「洗濯機で洗い」→「乾燥」です。

はたしてシミは落ちたかな?

完璧に落ちちゃいましたね^^;

before

キッチン泡ハイターでシミ抜きは可能。ただし注意点がたくさん+使用は自己責任

ということで今回はキッチン泡ハイターでシミ抜きは出来るのか検証してみました。

結果は出来ちゃいましたね^^;しかもお手軽に。

以前に書いた家庭で出来るカレーのシミの落とし方の記事では酸素系の漂白剤に30分程衣類を漬け込んでやっとのことでカレーのシミを除去しましたからね。

漬け込みなしでシミにシュッでOK、おまけに短時間でバッチリ落ちちゃうなんて実に魅力的なシミ抜き方法です。

「これからは泡ハイターで何でもシミ抜きガンガンやっちゃおう!」

残念ながらそうはさせてはもらえない訳でありまして、、。

先ほども少し書きましたが泡ハイターは「塩素系」の漂白剤。この「塩素系」、漂白力が強すぎてとにかく使えないものが多いんです、、(汗)

具体的に見ていきましょう。

①色柄物に使えない

ご存知の方も多いかもしれません。塩素系の漂白剤は色柄物の衣類には使えません。

写真のように薄めのグレーでさえスッポリ色が抜けちゃいます。

②毛、シルク、ナイロン、アセテート、ポリウレタンに使えない

塩素系に使われる次亜塩素酸ナトリウムという物質はアルカリ性。

アルカリに弱いウール、シルクなどの動物性の繊維には使えません。化学繊維であってもナイロン、アセテート、ポリウレタンにも使えません。

③Yシャツのエリに使えない

樹脂加工されたYシャツのエリ、ソデ、前立てに塩素系の漂白剤を使うと高確率で黄色に変色します。これは還元漂白剤で元に戻すことが可能なので厳密に言えば使えない訳ではないのですが、そんな面倒をしてまで塩素系でYシャツのエリのシミ抜きをする人も少ないと思いますので実質使えないと考えていいのではないでしょうか。

ちなみに樹脂加工されていない真っ白な綿、ポリエステル製のYシャツなら使っても大丈夫です。

④プリント、金属に使えない

たとえ白物でもプリントがあったり、金属が使われている衣類にも使えません。

てな感じで「塩素系」の漂白剤はとにかく使えないものが多い訳です。

まとめると「塩素系」漂白剤は

『何の装飾もない真っ白な綿、麻、ポリエステル、アクリル』の衣類にしか使えないんです。

ちょっとシミ抜き剤としてのキャパが狭すぎますよね。

しかも改めて考えてみて下さい。

キッチン泡ハイター。

そもそも衣料用じゃないんですよね^^;

使用に際しては完全に自己責任です。

何かあっても誰も補償をしてはくれません。

お手軽で効果抜群のキッチン泡ハイターなのですが、、。

私は寝巻のTシャツのシミ抜き程度にとどめておこうと思います。