「今履いてるジーンズを一刻も早く色落ちさせたい!」
良い方法あります!
洗濯屋である私の知識を総動員し最速でジーンズの色をガッツリ落とす洗い方を考えてみました。
といってもそこまで難しいことはしていません。ご自宅で出来る方法ですので一つ参考にでもしてやってくださいませ。
今回ご紹介する方法はただただ色を落とすことのみに特化した洗い方です。かっこいい、味のある色落ちをする類のものではありませんのであらかじめご了承ください。
キーワードは水分と摩擦
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白いTシャツにデニムの色が移ってしまった事ありませんか?
あれがなぜ起こるかというと体から出る蒸気や汗で湿ったデニムに白Tが激しくこすり付けられるからなんです。
濡れたタオルでデニムをこすってみましょう。
こんな感じで色が移ります。
水分+摩擦
デニムを色落ちさせるキーワードです。
これをご自宅で最大限に発揮するにはどうしたらいいでしょうか?
洗濯機での洗濯ですよね!
しかも縦型の洗濯機ならなお良いです!
ドラム式は「叩き洗い」
縦型は「もみ洗い」
をご存じでしょうか?
ドラム式は衣類を上から下に落として叩く事によって汚れを落とします。一方、縦型は洗濯層の回転により衣類同士をこすり合わせ、もむことで汚れを除去しているんです。
「叩き」と「もみ」
「もみ」の方がより強い摩擦を生みそうですよね!
洗濯コースは当然、デリケートコースより普通コースがいいでしょう。
洗浄に使う水分と洗濯機の機械力による摩擦でジーンズがガンガンに色落ちしちゃうという訳です。
温水+アルカリでブースト
水分+摩擦に加えて温水+アルカリを加えてやると色落ちはさらに加速します。
衣類の色というものは洗浄液の温度が高いほど、そしてアルカリ濃度が高いほど落ちやすくなります。
常温の水ではなく温水を使用し、さらにはアルカリ濃度の高い洗剤を使用することで色落ちがブーストされるという訳です。
実際に洗濯
理屈は理解して頂けたでしょうか。
その理屈を踏まえ、実際に写真のジーンズを洗ってみると致しましょう。
はたしてどれくらい色落ちするかな?
洗浄液の温度は40度。洗剤は市販の洗剤では最強クラスのアルカリ濃度と思われるアタックリセットパワー。縦型洗濯機の普通コースで洗いました。
水分+摩擦+温水+アルカリのフルコースです。
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洗濯終了後の写真です。
そんなに変わってないですって?!
洗浄液をくみ取った写真です。
実は結構色出てます!
普段通りの洗濯ではここまで色は出ないでしょう。
ということで今回はジーンズを最速で色落ちさせる洗い方のご紹介でした。
「水分+摩擦+温水+アルカリ」
この4つを組み合わせることでお持ちのジーンズを激しく色落ちをさせることが可能です。
勘のいい方はお気づきのはずです。
色=汚れと考えると今回の方法は普段のお洗濯にも応用が可能なんです。
今まで落とせなかったあの食べ物汚れが!
しつこかったブラウスのファンデーションシミが!
今回の方法でバッチリ落ちちゃうかもしれません。