シミ抜き・特殊加工

白衣についたインクのシミ抜き

今回は病院でお使いの白衣についたインクのシミ抜きの様子をご紹介です。

お忙しい医療の現場では

①『ペン先をしまい忘れポケット部分にシュッ。』

②『ポケットからペンを出すのを忘れてしまいそのまま洗濯機へ→大惨事。』

といったパターンでインクのシミにお困りの方が多い印象です。

今回は「洗濯機→大惨事」パターンのお品物。

ご自分で頑張ってみたもののこれ以上はどうにもならなかったということでした。

洗濯機の中でペンが破裂して全体に飛び散ってしまうことから業界ではこの現象をインクの「パンク」などと言ったりするのですが、パンクしてしまった場合は迷わずクリーニング店にお持ち込み頂ければと思います。

作業の様子を見ながらその理由をお答えしますね。

シミ抜き剤を塗布

まずはインクを良く溶かすシミ抜き剤を塗布します。

蒸気をあてる

蒸気を当てることによりシミ抜き剤の効果が促進されます。

すすぐ

シミ抜き用のガンで濯ぐとこんな感じである程度はキレイになるのですが、、。

お分かり頂けるでしょうか。まだわずかに輪ジミとなって全体にインクが残ってしまっているのです、、。

この「輪ジミ」を落とすのがとにかく大変でして、、。

シミ抜き剤を塗布するたびに薄く輪になって広がっていくシミをしつこく追いかけ、シミ抜き剤→蒸気→すすぎの作業を根気よく続ける必要があるのです。

シミ抜き剤やすすぎの液を常にバキューム(吸う)してくれるシミ抜き専用の機械を使ってもこれです。ご自宅でこのレベルのシミを除去するのは非常に難しいと言っていいでしょう。

ということで激闘の末、シミ抜き完了?です。

パンクを経験されたことのある方ならお分かりのはずです。

同じようなシミがあと5か所くらいあります、、、。

今夜は長い夜になりそうな予感です。(テンションは逆に上がってます。)