リュック、バッグ

外仕事でガッツリよごれたポーターのリュックをキレイにしたお話

今回は写真のポーターのリュックを洗います。妹が以前使っていたものを旦那さんが引き継ぎ、外仕事の時にガンガン使っている物とのこと。

状態を確認してみましょう。

やはりリュックは底の部分が汚れやすいですね。

内側も汚れていますね。工具か何かが入っていたのかな?

こんな感じで中々の汚れっぷり。

「是非洗ってキレイにしたい、、。」

しかしこのリュック、残念ながら洗濯することを想定して作られたものではありません。

「それでも洗いたい!」

クリニング屋の性でしょう。汚れたものはキレイにしたくなる癖が付いちゃいました。

何があっても自己責任。失敗することを受け入れた上でいっちょやってみます。

素材を確認

いくら自己責任で洗うと言っても使い物にならなくなっては意味がありません。どんな素材が使われているか把握し、それが洗濯に耐えられるか判断する必要があります。

写真の説明書がしっかりと保存されていました。ポーターは種類がたくさんあり様々な素材が使われているのでこれがあると非常に助かります。

メイン素材はコットン。

各所にエルク(大鹿)の革が使われているようです。

説明書には書いていませんが内側にはターポリンが使用されています。

(ポーター公式サイトの情報)

主に使用されている素材は

・コットン(綿)

・エルク(大鹿の革)

・ターポリン

の3つ。

コットンはみなさんご存知、水洗い可能な繊維ですが色落ちが少し心配。

エルクは革なのであまり水洗いには適していません。硬くなったり色落ちがしたりなどのリスクがあります。

ターポリンは養生シートや横断幕などに使用されている事からも分かる様に水には強く洗っても問題ない素材です。

素材が判明し、洗うことによるリスクも浮かび上がりました。

①コットンから色が出る。

②エルクの風合いが変化する可能性が

ある。

この2つのリスクさえ受け入れられれば何とか洗濯は出来そうです。

2つのリスクを妹夫婦に伝えた所、

GOサインが出ましたのでいよいよ作業を開始します。

ブラッシング

洗いの作業に入る前に乾いた洗濯用ブラシでホコリ、泥などの大まかな汚れを落としておきます。

内側の角っこなんかは特にゴミが溜まりやすいですね。

面倒ですがこれをやっておくと後の作業が楽になり、仕上がりもよりキレイになります。

前処理

特に汚れている底部分、内側の底部分、ポケット内側は洗濯用固形石鹸と洗濯用ブラシを使い、あらかじめ汚れを落としておきました。

洗濯用固形石鹸は洗浄力が強いので色落ちのリスクが高まるのですが強い汚れを落とすために是非ともやっておきたい作業です。

軽く濯ぎます。

やはりいい感じで汚れてますね。

エマールで押し洗い

いよいよ洗いの作業です。

30℃の水に入れ替えエマールを適量投入し、優しく押し洗い。

リュックの型崩れを最小限にするためにガチャガチャと動かさず上から優しく押し洗いしてやることがポイントです。

押し洗いはダメージが少ない洗い方ですがその分洗浄力が低いです。

前もってブラッシングをし、洗濯用石鹼で強い汚れを落としておいた理由がお分かり頂けるかと思います。

色落ちも最小限にするためにおしゃれ着用中性洗剤のエマールを使用しています。

>洗濯洗剤について詳しくはこちら

汚れもあると思いますが、色も少し落ちている感じです。

すすぎ

泡が出なくなるまで優しく押しながらしっかり濯ぎます。

タオルで脱水

タオルで脱水。

色が付く可能性があるので普段使いしていないタオルケットを使用しています。

乾燥

日陰で自然乾燥。

仕上げにアイロン+保湿クリーム

乾燥終了。やはりコットン製は洗うとシワっぽくなりますね。

ちょいとアイロン。

革の部分は洗いにより特にダメージはなかったのですが油分が失われていたので革用保湿クリームを塗りまして。

完成

完成です。極端な型崩れ、色落ちはなさそうですね。

before

 

<表側底部分>

before

 

<内側底部分>

before

良い感じではないでしょうか。

ポーターのリュックは本当にしっかり作られているので丈夫で長持ちしますね。

コットン製なのでジーンズのように色落ちを楽しんだりなんかしてこれからもガンガン使い倒して欲しいと思います。