Yシャツのエリ、黄ばみますよね。
Yシャツのエリが黄ばんしまう原因は体から分泌される皮脂やたんぱく質の酸化。
酸化してしまうと普通に洗っても落ちないので除去するには漂白が必要となりご自宅でやるには中々面倒な作業となります。
ですのでYシャツのエリは黄ばませないのが一番です。
今回はYシャツ黄ばみを防ぐ為におさえておきたい2つのポイントをご紹介します。
着たらすぐに洗う
酸化は時間の経過と共に徐々に進んでいきます。着た後にすぐに洗わず一定時間を空けてしまうと酸化がすすみ洗っても落ちない頑固なシミとなってしまう訳です。
洗濯物が大量にあり毎日洗濯機を回す環境であれば問題ないのですが一人暮らしなどをしているとついつい洗濯物が溜まってしまいがちになります。毎日お仕事でお忙しい方もいらっしゃるでしょう。
中々難しいとは思いますが少なくとも着てから3日以内に洗濯をすれば落ちにくいシミになるのを防げるといわれています。
汚れをしっかり除去する
「毎回着たらすぐ洗濯しているんだけど黄ばむんだよなあ。」
そうなんです。毎回すぐに洗っていてもエリは黄ばみます。
勘のいい方はお気づきと思います。残念ながら洗浄力が弱く汚れがしっかり除去出来ていないのです。
しっかり洗っているつもりでも汚れがまだ残っていて、それらが段々と蓄積し月日とともに酸化して黄ばんでしまうというわけです。
「着たらすぐに洗う。」「汚れをしっかり除去する。」このシンプルな2つのポイントをおさえれば何年着ようがYシャツが黄ばむことはありません。(繊維自体が年月により黄ばむことはあります。)
家庭で出来る最強の洗い方
皆さん疑問に思っているであろう「汚れをしっかり除去する」方法をご紹介します。私が知る限り家庭で出来る最強の洗い方ですのでこれが実践できればYシャツの黄ばみとはもうおさらばです。
作用が強いので色物のYシャツには適していない洗い方になります。
①前処理
前処理とは洗濯機で洗う前にあらかじめある程度の汚れを落としておく作業です。
洗濯用ブラシに洗濯用固形石鹸を擦り付けエリ部分をこすり洗いします。エリ部分をあらかじめ40℃くらいのお湯で濡らしておくと作業がスムーズにできます。
手間ですがこれをやっておくと汚れ落ちが全然違います。
温水
温水確保は難しいご家庭もあるかもしれませんがお風呂が近くにある場合は蛇口からホースを使い確保します。
温度は40℃がベストです。エリ汚れは脂系の汚れが多いのでお湯の方が常温より確実に良く落ちます。お皿の油汚れが常温より温水の方が良く落ちるのと一緒です。
粉末弱アルカリ洗剤
洗剤は最も洗浄力の高い粉末弱アルカリ洗剤を使用します。酵素、漂白剤が入っていたら完璧です。さらに白さを求める場合は蛍光増白剤が入っているものを使用するといいと思います。(生成りの衣類に蛍光増白剤は使用しない方がいいです。)
①前処理
②温水
③粉末弱アルカリ洗剤
を組み合わせて毎回洗っているポロシャツの写真です。かれこれ3年ほど仕事で着用していますが黄ばみはありません。
超音波もオススメ
超音波洗浄機は繊維の奥に入り込んだ汚れを掻き出してくれるので頑固なエリ汚れにオススメです。当店でもYシャツのエリは超音波で事前に処理してから洗浄しています。
最近は家庭用にも超音波洗浄機が販売されていますのでエリ汚れが頑固でお困りの方には救世主になってくれるかもしれません。
黄ばんでいない真っ白なシャツを着て今日もいっちょ頑張りましょう!