THE昭和の職人。気合で暑さ、寒さをねじ伏せてきた父も最近はすっかり文明の力を頼りにしている様子。
先日、自慢げに着用していたのが写真のワークマンのファン付きベスト。
バッテリーで背面部のファンを回し、ベスト内に涼しい風を提供してくれるという代物です。
外現場で作業されている方が着ているのをよく見かけますね。
空調ウェア、クールダウンウェアなどとも言われているようです。
以前からこの手のウェアは洗えるのかどうか興味津々だったのでちょっと拝借。
こんな機械だらけの衣類洗えるのかな?
洗濯表示をチェック
洗える!
左上の洗濯桶のマークに×が付いていなかったら家庭での洗濯が可能です。
しかし、こんな機械ゴチャゴチャのウェアを水に付けて洗っていいなんてにわかに信じられません。
他の表示も見てみます。
「洗濯時はすべての電気部品を必ず取り外してください。」
そりゃあ、そうですよね。
どうやらファン、コード、バッテリーはすべて取り外しが出来るようです。
電気部品を取り外す
こんな感じですべて取り外しが可能です。
電気部品を取り外すとこんな感じになります。
こうなったらもうタダのベスト。洗濯表示に従って洗えばいいだけです。
洗濯開始
再び洗濯表示を見てみましょう。
この洗濯表示を読み取ると
①液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯が出来る
②塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止
③タンブル乾燥禁止
④日陰のつり干しがよい
⑤底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる
⑥ドライクリーニング禁止
⑦非常に弱い操作によるウェットクリーニングができる
となります。⑥、⑦はクリーニング業者用の表示ですので無視して大丈夫です。
①~⑤の通りにいっちょ作業を開始してみましょう。
ドライコース(手洗いコース)で洗う
①の「液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯が出来る」はご家庭の洗濯機で言うとドライコースまたは手洗いコース位の強さに相当します。
ドライコースに設定しエマール(液体中性洗剤)を適量投入しスイッチポンで洗濯スタートです。
洗剤は液体中性洗剤ではなくアタック3Xなどの液体の弱アルカリ洗剤でも問題ありません。
この製品に限りますがナイロン、ポリエステルという比較的丈夫な繊維が使われているので自己責任になりますが洗濯機の普通コースでネットに入れてガンガン洗ってしまっても大丈夫と思います。
外仕事などで激しく汚れている場合は手洗いコース+中性洗剤より普通コース+弱アルカリ洗剤の方がしっかり汚れを落とせます。
日陰で自然乾燥
洗濯機での洗濯が終了したら日陰で自然乾燥。
一晩もあれば余裕で乾きます。
アイロン?
化学繊維はシワになりずらい+面倒+自分の物ではないのでアイロンがけはしません!
ただこの製品は撥水加工が施されているので外現場で使う機会の多い方は面倒ですがアイロンがけをしてやるとアイロンの熱により水を弾く力が復活するのでおススメです。
その際はあて布をお忘れなく。
完成
部品を戻して完成です。
今回は以前から興味津々だったファン付きベストを洗ってみました。
正確に言えばファン付きベストのベスト部分を洗ってみましたですね。
現場で実際にこの手の製品を使っている方からしたら
「電気部品を外して洗うのなんか当り前じゃないか。」
と言われてしまいそうですが例えば奥さんに「洗っておいて!」何て頼んだ時などに洗い方に迷ってしまうのではないかと思い今回は記事にしてみました。
車が無人で走るこの時代、水で洗っても大丈夫な電気部品が存在しても決して不思議ではありません。
実際にホットカーペットや電熱ベストなどコードや一部電気部品が取り外せなくても洗えちゃったりするものも存在しますしね。
正直私もバッテリーはさすがに無理でもファンくらいは洗ちゃって大丈夫なんじゃないかと思ってました^^;
ファン付きベストを洗う場合は洗濯表示をよく読み、電気部品はすべて取り外して洗う。
良い勉強になりました。