YouTubeで見てずーっと気になっていたんです。
写真のワークマンのAEGIS(イージス)というレインジャケットが。
お手頃なお値段でありながら防水性が抜群で、その上衣類内の蒸気を外に逃がす「透湿性」まであると言うではありませんか。
ちなみに写真のイージスは「2.5レイヤーハードシェルジャケット」という商品でお値段なんと3900円。
同じ防水透湿ウェアのゴアテックスのレインジャケットは安くても2万円はします。
さすがに値段相応の機能差はあるようですがもう私イージスに対する興味が止まりません。
「実際にどんなものか見てみたい。そして洗ってみたい!(病気)」
そう思っていたら弟が着てました。
ということでちょいと拝借。
話題のイージスを洗ってみます。
洗濯表示を確認
洗濯を始める前に洗濯表示を確認しておきましょう。
写真の赤丸の表示が家庭での洗濯の仕方を教えてくれます。
意味は「液温は40℃を限度とし、手洗いができる。」となります。
確かにこのイージスは見るからにデリケート。珍しく素直に指示に従い手洗いするとします。
ちなみに他の表示を見てみると「漂白剤の使用禁止」「乾燥機の使用禁止」「アイロン禁止」「ドライクリーニング禁止」となっております。
メチャメチャ丁寧に扱って欲しいというメーカー側の意思が伝わってきますね。
事前準備
イージスに限らずレインウェアは洗濯前にチャック、ベルクロをしっかり閉め、ドローコードは緩めておいた方がいいでしょう。
前処理
この後に行う「洗い」では優しい作業が求められるので皮脂や食べ物系の頑固汚れはほとんど落ちないと考えていいでしょう。
特に汚れているであろう首周り、ソデ部分を洗濯用固形石鹸を擦り付けたブラシで前処理しました。
水の温度は40℃、処理が終わったら石鹸分をしっかり落とす為1回すすぎます。
イージスの機能を損なう恐れがある為、石鹸は柔軟剤、漂白剤、蛍光増白剤、シミ抜き剤の入っていないものを使用しています。
作業場所は風呂場です。理由は後で分かります。
押し洗い
洗濯桶のようなものにエマールを適量投入、両手でイージスを押しながら優しく「押し洗い」します。
衣類を押して水流の力で汚れを落とすので「押し洗い」です。この時の水温は30℃です。
すすぎ
同じく洗濯桶を使って優しく押しながらすすぎを行います。
ここが思わぬ難関でした。
なんかうまく濯げないんです。撥水力がすごいせいかな?
結局、外側と内側をシャワーですすぎました。
私が洗ったモデルは左右のハンドポケットに止水ジップが使われていませんでした。当然ここにも洗剤が入り込んでいますので同様にシャワーですすぎます。
風呂場で作業をした理由はこのシャワーです(^^;)
脱水
タオルで表、裏、ポケット内を脱水します。
乾燥
日陰で自然乾燥します。タオルで脱水をしても水がポタポタ垂れてきます。乾燥も風呂場で行いました。
撥水加工
一晩でばっちり乾きました。レインウェア系は乾くのが早くていいですね。
ついでに撥水加工をしておきましょう。防水透湿素材は撥水加工をしてやることでその性能をMAXに発揮します。
スプレーは風通しのいい場所で使用します。
私は写真のスプレーを使用しました。
ゴアテックス等の防水透湿素材に対応した製品なのでイージスにも安心して使えます。
アイロンをすると撥水力がさらにアップするのでしたかったのですがアイロン禁止の表示なのでここで作業は完了です。
最後にどれくらい撥水するか見てみましょう。
シャワーをジャー。
完璧!
【まとめ】手洗いは正直面倒。洗濯機洗いは出来るのか?
イージスの手洗い、いかがだったでしょうか。
面倒ですね(汗)
「洗濯機でガンガン洗いたいよ!」
こんなお声が聞こえてきそうです。
結論から申し上げますとイージスの洗濯機洗いはオススメしません。
何よりメーカーから手洗いの指示が出ていますからね。製品として洗濯機での洗いは想定していないので何か重大なダメージが起こっても補償はしてもらえません。
プラスして記事の中でもお伝えしたように撥水力がすごいせいか「すすぎ」がうまく出来ず洗剤がかなり残っちゃうと思います。
洗濯機で洗ってもデメリットしかないんですね。
「それでもいいんだ!自己責任だ!」
その場合は手洗いコースで洗って下さい+「脱水」には十分に注意して下さい。
水を通さない性質の防水透湿素材は洗濯機で脱水をしようとするとうまく脱水が出来ず洗濯機がアンバランスを起こしてバタバタと暴れて転倒したり、最悪、洗濯機が壊れて動かなくなることがあるようです。
国民生活センターもHP上で注意を促しています。
防水性の繊維製品を脱水中に異常振動が発生し、破損した洗濯乾燥機 (kokusen.go.jp)
イージスのタグにもこんな感じで注意書きがされています。
脱水は必ずタオルで行うようにした方がいいですね。
ということで今回は念願のワークマン。AEGIS(イージス)を洗ってみました。
中々面倒な作業ではありますが面倒な作業ほど終えた後の充実感は大きいものです。
噂にたがわぬ防水性にも驚かされる結果となりました。
これで3900円かあ。ワークマン恐るべし。