粉末弱アルカリ洗剤

バイオパワーとの違いは?アタックリセットパワーの実力を徹底検証

今回は写真のアタックリセットパワーを深堀します。

こちらもコンビニなどでよく見かける洗剤ですね。我が家の最寄りのコンビニにはこの洗剤がばっちり売られていました。

前回深掘りし、パッケージ、名前ともに似ているアタックバイオパワーとはどんな違いがあるのか?

特徴は?どんな時に使えばいい?

今回も興味が絶えません。

というわけで深掘り開始です。

アタックリセットパワーは粉末の洗剤

今回ご紹介するアタックバイオパワーは写真のように粉末の洗剤です。

前回ご紹介のアタックバイオパワーも同じ粉末の洗剤でしたね。

コンビニ、スーパー、ドラッグストア。どこへ行っても最近は液体の洗濯洗剤が幅を利かせています。

液体の洗剤に主役の座を譲りつつも、ベテラン俳優のようにひっそりと、しかし独特の存在感で睨みを利かせる粉末洗剤。

一体なぜいつまでも群雄割拠の洗剤界で存在感を発揮し続けられるのでしょうか。

答えは極めて単純。

「洗浄力が最強だから。」

以上です。

部活の泥汚れ、お子様の食べこぼし、Yシャツの皮脂汚れ。液体系の洗剤では除去が難しい頑固な汚れを除去する効果が高いのでそれらの汚れにお悩みの方にいまだ根強い人気を誇っているという訳です。

>洗濯洗剤の種類、特徴について詳しくはこちら

効果・特徴

続いてはこの洗剤の効果と特徴をパッケージの説明文と公式サイトの情報から見ていきましょう。

①パワフル洗浄

②99%除菌

③部屋干し臭を防ぐ

④タオルの臭いを消臭

⑤黄ばみを防ぐ

⑥ワイドパワーEXと共同開発の漂白剤で色柄物でも安心漂白

CMでよく見る液体系の洗剤は抗菌、抗ウィルス、洗濯槽の防カビなど何やらハイテクな特徴を多く持ち合わせている印象ですがこの洗剤のアピールポイントはとにかく洗浄力!

装飾品などは身につけず、洗浄力1本に的をしぼった男気洗剤といったところでしょうか。

とはいえ洗浄力を武器に除菌をし、それにより嫌な臭いを防ぎ、黄ばみまで防いでくれる訳ですから洗濯の基本的な悩みはしっかりと解決してくれる洗剤です。

⑥の漂白剤配合な点も注目すべき特徴です。

洗剤深掘りシリーズは今回で第8弾。

今までに7つの洗濯洗剤を紹介してきたわけですが漂白剤が配合されている洗剤のご紹介は今回が初めてです。

シャツのエリの黄ばみ、黒ずみ汚れや衣類の除菌をしたい方には嬉しい成分ですね。

>漂白剤について詳しくはこちら

洗えるもの・洗えないもの

お次はどんな衣類が洗えて、洗えないかを見ていきましょう。

緑□の用途、液性、成分とピンク□を見ると何が洗えて、洗えないかが分かります。

用途

綿・麻・合成繊維が洗えます。

合成繊維とはポリエステル、ナイロンなどの化学繊維を意味します。

毛(ウール)や絹(シルク)などのデリケートな繊維は洗えません。

液性

液性は「弱アルカリ性」。

「弱アルカリ性」は「中性」に比べて洗浄力が高く、衣類へのダメージが大きいのでウールやシルクなどのアルカリに弱い繊維は洗わない方がいいでしょう。色落ちの心配がある濃色の衣類の洗濯にも注意が必要です。

成分

成分はアルカリ剤、漂白剤、酵素に注目です。

3成分とも簡単に言えば洗浄力を高めてくれる成分です。

1つの洗剤にこの3成分が配合されている洗剤は少ないのでここからも洗浄力を上げることに全力を傾けていることが分かります。

洗浄力が高いのでやはり濃色の衣類の色落ちには注意が必要ですね。

蛍光増白剤にも注目しておきましょう。

蛍光増白剤は衣類をより白く見せてくれる成分です。

白いシャツをより白く見せてくれるので、くすんだYシャツなどを白く見せるのに効果抜群なのですが生成りやパステルカラーの衣類を白っぽく洗い上げてしまう事があるというデメリットが存在します。生成りやパステルカラーの衣類はこの洗剤で洗わない方が良いでしょう。

>洗濯洗剤の成分について詳しくはこちら

ピンク□

上の洗濯表示がある衣類は洗わない方が良いでしょう。

一番右の△に×の洗濯表示の意味は

「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止。」

となります。漂白剤が使用され洗浄力は高まりますが洗える衣類の幅は狭くなってしまうのは少し残念な所ですね。

>新洗濯表示について詳しくはこちら

ゴチャゴチャしたのでまとめます。

①綿・麻・合成繊維(ポリエステルなど)が洗える。

②弱アルカリ性なので濃色の衣類の洗濯には注意が必要。

ウール・シルクは洗わない。

③アルカリ剤、漂白剤、酵素の3成分で洗浄力を最強にしているので濃色の衣類の洗濯には注意が必要。

④蛍光増白剤が使用されているので生成り、パステルカラーなどの淡色系の衣類は洗わない。

⑤下の洗濯表示がある衣類は洗わない。

バイオパワーとの違いは?

写真左のアタックバイオパワーもスーパーなどでよく見かけますね。不思議なものでどちらも置いている店舗はあまりなくどちらか1つのみ置いてある店舗が多いという印象です。

同じKaoのアタックブランドで、粉末の洗剤であるという点も同じなこの2つの洗剤。

「違いは何なの?」と思われている方も多いのではないでしょうか。

2つの違いは「成分」を比べると良く分ります。

上は前回ご紹介のバイオパワー、下は今回ご紹介のリセットパワーの成分です。

どちらも洗浄力を高める様々な成分が配合されていますが今回ご紹介のリセットパワーにはバイオパワーより「漂白剤」と「柔軟剤」の2成分が多く配合されていることが分かります。

成分的にはバイオパワーよりリセットパワーの方が洗浄力が強い設定ということですね。

私だったらこんなものを洗います

長くなりましたがこれまでの知識を踏まえつつ私だったらこんなものを洗います。

①エリ汚れが気になるポロシャツ。

②間違いなく汚れているタオル。

③、④ ランニングで汗だらけのトレーニングウェア

もちろん下着や靴下を洗ってもいいですね。

散々、濃色の洗濯には注意が必要と書いてきましたが粉末の洗剤で濃色の衣類が絶対に洗えないという訳ではありません。

特にトレーニングウェアのような化学繊維製の衣類は色落ちのリスクが低く洗濯をすることが可能です。(100%ではありません。)

粉末洗剤でYシャツから濃色の衣類まで一気に洗いたい!なんていう方は色落ちテストをした上でチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

>色落ちテストの仕方はこちら

洗浄力(バイオパワーとの比較あり)

最後はお待ちかね洗浄力を見ていきましょう。

ファンデーションは油汚れ=「皮脂」

卵はたんぱく汚れ=「食べもの」

カレーは色素汚れ

を想定しています。

ちなみに洗浄力については各ご家庭で洗濯の条件が異なりますので参考程度にお考え下さい。

最強の洗浄力の程見せてもらおう。

液温は40℃。規定量の洗剤を投入し洗濯機の普通コースで洗濯しました。

粉末の洗剤に関しては40℃のお湯を使用して洗濯をすることを強くオススメします。

理由はこの洗剤に使われている「漂白剤」と「酵素」。

漂白剤と酵素は40℃からその効果を最大限に発揮し始めます。

その実力をいかんなく発揮してもらうために40℃のお湯で洗って欲しいという訳です。

お湯を使う事により粉の溶け残りも起こりにくくなりますしね。

ちなみに酵素は50℃を超えると死んでしまうものが多いので、温度は40℃~50℃の間でお願いします。

話が少しずれました。

果たして結果は?

お見事。洗浄力最強は伊達ではありません。

油、たんぱく質はほぼ除去出来ています。色素もここまで落ちれば十分です。

気になる方も多いでしょう。アタックバイオパワーの洗浄力と比較してみましょう。

正直、意外な結果です。

油、たんぱく質汚れはどちらも変わらず良く落としてくれていますが色素汚れは漂白剤が配合されていないバイオパワーの方が良く落ちていますね。

先ほど比較したように成分的には今回ご紹介のリセットパワーの方が洗浄力は高いはず。漂白剤が配合されているので色素汚れはバイオパワーより良く落ちると思っていたのですが、、。

洗濯条件は洗浄液の温度から使うカレーの種類まで同じになるように努力はしているのですが研究所並に正確に行っている訳ではないのでそこの所の差が出たのかな?

もしくはバイオパワーに使われている「酵素」がメチャクチャ優秀なものなのか、、。 (おそらくバイオパワーにはリセットパワーと違う特別な酵素が使われています。)

いずれにせよ興味深い結果となりました。

頑固な汚れにはつけおき洗いがオススメ

ただでさえ洗浄力が高い粉末洗剤。そのポテンシャルをさらに引き出してくれるのが「つけおき洗い」です。

頑固な汚れにはパッケージにも書いてある通りに

①水、ぬるま湯に洗剤を溶かす。(40℃がオススメ)

②白物は1晩~1日、色柄物は白物と分けて8時間以内漬け込む

③洗濯機に入れて洗う。

を是非お試し下さい。

漂白剤が使われているので金属類(ファスナーなど)が使われている衣類をつけおきする場合は1時間以内で終わらせるのが良いようです。

衣類をお湯に漬け込む事により汚れが繊維から離れやすくなり、成分がゆっくりと時間をかけて汚れを分解します。

普通の洗濯では落としきれなかったちょっと黄ばんだ感じの食べ物系のシミなどはこの「つけおき洗い」で落ちることが多いです。

漂白剤が入っているので漬け込む事でより高い除菌効果も望めますね。

[まとめ]アタックシリーズでは最強の洗浄力(成分上) 結局バイオパワーとどっちを選べばいいの?

今回はアタックリセットパワーを深掘りしました。

アルカリ剤、漂白剤、酵素と洗浄力を高める成分をふんだんに使い頑固汚れを落とすことに重きを置いた洗剤である事が分かりました。

私が行った洗浄力テストではバイオパワーの方が色素汚れを良く落とすという興味深い結果となりましたが成分上はこのアタックリセットパワーが間違いなくアタックシリーズ最強の洗浄力を誇ります。

「部活の泥汚れが気になる。」「Yシャツのエリの頑固な皮脂汚れが気になる」何て方は漂白剤配合のアタックリセットパワーをお選び頂ければ間違いありません。漂白剤の除菌力に期待したい方もリセットパワーがいいですね。

ではバイオパワーはどんな方にオススメか。

バイオパワーは「酵素」の力を前面に押し出した洗剤です。酵素は食べ物汚れの分解に特に効果のある成分なのでお子様の頑固な食べこぼし、スパゲッティー、コーヒーなどをついうっかりといった具合の「食べ物系」の汚れにお悩みの方にオススメの洗剤です。

漂白剤が入っていないのでリセットパワーより洗える衣類の種類が多い事もメリットでしょうか。

洗濯洗剤って本当に種類が多くて分かりづらいですよね^^;

今回の記事がそんな悩める方の助けに少しでもなってくれたら幸いです。