お子様の部活で、遊びで、キャンプで。
憎き泥汚れに悩まされている方も多い事でしょう。
今回泥の除去を行う白のパンツも妹が姪っ子にまとわりつかれ、望んでいない形でついてしまった物のようです。
泥汚れの除去は泥をうまく繊維から剥がし掻き出してやる事がポイントです。
どういうことでしょうか?
さっそく見ていきましょう。
今回ご紹介する方法は普段洗濯機の普通コースでガンガン洗っているような丈夫な衣類限定の方法です。
ウールコートなどデリケートな衣類やご家庭ではどうしても落ちない泥汚れにお悩みの場合は無理はせずお近くのクリーニング店にご相談ください。
まずは乾かす
「なるべく早く洗濯機で洗っちゃおう!」
泥汚れが衣類に付いたら一刻も早く洗いたくなっちゃいますよね。
そんな気持ちをグッと抑え、泥汚れはまずしっかりと乾かす事を意識してみて下さい。
理由は次で分かります。
ブラシではらう
乾燥が終了したら泥汚れ部分をブラシのような物ではらい、表面の余計な泥を落とします。
乾燥させた方が泥が落ちやすいので1つ前の工程でしっかり乾燥させた訳ですね。
面倒な作業ですが「乾燥」→「余計な泥を払う」をやっておくだけで泥汚れは格段に落ちやすくなります。
この時に表面の泥のみをサッとはらう位の力加減を意識してみて下さい。
力を入れすぎたり、手ではたいちゃったりすると泥汚れが繊維の奥に入り込み、逆に落ちづらくなっちゃいます。
洗剤に漬け込む
洗濯機で洗いたいですよね。もう少々お付き合いください。
余計な泥をはらい終わったら普段お使いの洗剤で大丈夫です、30℃位のぬるま湯に1時間ほど漬け込んでみて下さい。
最初に書いたように泥汚れの除去は繊維から泥をうまく剥がしてやることが重要です。
泥汚れは「不溶性の汚れ」といって洗剤やシミ抜き剤で溶かすことの出来ない汚れです。
つまりは繊維からうまく剥がし、力を加えて掻き出してやる事でしか除去出来ないタイプの汚れなんですね。
洗剤にお悩みの衣類を漬け込んでやることでゆっくりと時間をかけて汚れを繊維から剥がれやすくする効果が望めます。
私は写真のアタックバイオパワーを使用して漬け込みを行いました。
粉末の弱アルカリ洗剤ですので洗浄力は最強です。当然漬け込み時の効果も抜群です。
洗浄力が強い分、色落ちのリスクが高まりますので濃色の衣類にご使用の際はご注意を。
『ネットに入れた』洗濯用固形石鹸でこすり洗い
漬け込みが完了すれば、憎き泥汚れはすっかり繊維から剥がれやすくなっている事でしょう。
お次は弱った泥汚れを繊維から掻き出してやる作業です。
『ネットに入れた』洗濯用固形石鹸で汚れ部分を擦ります。
『ネットに入れた』がポイントです。裸の石鹸では汚れを「掻き出す」効果は限定的です。「掻き出す」為の引っ掛かりがありませんからね。
ネットの凸凹を利用して汚れをしっかりと掻き出してやりましょう。
ネットがない場合には洗濯用のブラシや歯ブラシに洗濯用固形石鹸パターンでも大丈夫です。
とにかく泥汚れを繊維からうまく掻きだすことが出来ればいい訳です。
私は写真のエネロクリーンという洗濯用固形石鹸を使用しました。
こいつの泥汚れ除去力は異常です。
オンラインやクリーニング店の店頭で販売されていますので気になる方は是非。
手に入りやすいものではウタマロ石けんでも大丈夫です。
エネロクリーンやウタマロ石けんには蛍光増白剤という成分が配合されています。衣類をより白く見せてくれるという成分なのですが生成りやパステルカラーを白っぽく洗い上げてしまうという弱点があります。お悩みの衣類が淡い色の衣類の場合はこの工程は省いた方が安心です。
揉み洗い
「擦り洗いしてみたけど落ちないよ。」
そんなパターンもあるかもしれません。そんな時は揉み洗いを試してみて下さい。
揉み洗いをすると汚れがさらに繊維の奥に入り込んじゃうように思えますが擦り洗いで落ちない汚れはどっちにしろ繊維の奥に入り込んだ汚れです。思い切って揉み洗いしちゃってみて下さい。
経験上、もみ洗いがフィニッシュブローになる事も多々あります。
洗濯機で洗う
お待たせしました。最後に洗濯機で洗いダメ押しといきましょう。
漬け込んだ液はそのまま洗濯機にぶち込んでも良いですし、泥がたくさんある場合は1度すすいでから洗っても良いでしょう。
はたして結果は?
バッチリですね。
before
ということで今回は付いてしまうと中々手強い「泥汚れ」を除去する方法のご紹介でした。
長くなりましたのでもう1度工程を整理してみましょう。
①乾かす
②ブラシで余計な泥の除去
③洗剤に漬け込み
④洗濯用固形石鹸でこすり洗い、もみ洗い
⑤洗濯機
面倒で手間がかかる作業ですが多くの泥汚れが今回の方法で除去出来ると思います。
「繊維から汚れを剥がれやすくし、掻き出す。」
この鉄則を是非頭に入れて頂き、今後は泥汚れとキッパリおさらばしちゃいましょう。