家庭で出来るシミ抜き

【魚の血にも○】家庭で出来る血液のシミの落とし方(条件あり)

釣った魚はおいしく頂きたいので釣ったその場で魚を締め、血を抜き、内臓を取り除きと一通りの処理を行ってから帰宅する私なのですが気を付けていても服に魚の血液が付着してしまう事はよくある事です。

血液のシミは付着してすぐに処理をする分には比較的簡単に落ちるシミなのですが時間が経って酸化してしまうと中々の強敵へと変貌します。

一番上の写真は1度洗濯機でしっかり洗ったものの、微妙に落としきれなかった魚の血液のシミとなります。

少し時間を置いてしまったので落としづらいシミへとバッチリ変化を遂げてしまったようです。

と言う事で今回は時間が経って落としにくくなった血液のシミの落とし方のご紹介です。

ご紹介する方法は人間の血液にも効果のある方法です。条件付きにはなりますがお悩みの方は参考にしてみて下さい。

洗濯表示をチェック

作業を始める前にお持ちの衣類の洗濯表示をご確認下さい。

洗濯表示の1番左と2番目のマークに×が付いていなければ今回ご紹介する作業が可能です。

私の2番目に×が付いてますね^^;

ネタバレになりますが今回のシミの除去には酸素系の漂白剤を使用します。

左から2番目は漂白についての表示なのですがそこが×になっているという事は「漂白はしないで下さいね。」というメーカーからの指示なんですね。

素直に指示に従いたい所ですがごめんなさい。経験上このタイプの衣類が酸素系漂白剤で色落ちすることはほぼないので自己責任で漂白剤使っちゃいます。

皆さんは私のような無茶はぜずもしここに×が付いていたらごめんなさい、ご自宅でのシミの除去は諦め、お近くのクリーニング店にご相談頂きます様よろしくお願いいたします。

>洗濯表示について詳しくはこちら

洗濯用固形石鹸で揉み洗い

それでは作業の方に移りましょう。

先ほど酸素系の漂白剤を使用すると書きました。いきなり酸素系の漂白剤に衣類をぶち込み、漂白を開始したい所なのですがその前にちょいと一手間。

洗濯用固形石鹸をシミ部分にこすり付け、40℃のお湯を使って揉み洗いをしてみて下さい。

血液のシミって熱や時間経過によって表面が硬く固まりがちなんです。

「かさぶた」をイメージしていただけると分かりやすいでしょうか。この固まった血液が漂白剤や洗剤がしっかりと作用するのをバッチリガードして邪魔しちゃうパターンが実に多い。

40度のお湯を使いそのその硬いガードを柔らかくして緩め、さらに石けんで揉み洗いしてグチャグチャに破壊してやる作業は少々面倒くさいですがやっておいて損はありません。

私はエネロクリーンという洗濯用の固形石鹸を使用しています。有名な所ではウタマロ石鹸でも大丈夫です。

エネロクリーン・うたまろ石けんには蛍光増白剤という衣類をより白く見せる成分が配合されています。この成分は生成りやパステルカラーの衣類を白っぽく洗い上げてしまう事があるという性質がありますのでご使用の際はご注意下さい。

酸素系漂白剤に漬け込み

揉み洗いで固いガードを崩したところでお次はお待ちかね「酸素系」漂白剤による漬け込みです。

60℃のお湯3ℓに粉末の酸素系漂白剤50gを投入、30分程漬け込みます。

*給湯器を使って60℃のお湯を用意した場合は作業後に温度を下げる事をお忘れなく

60℃ってかなり高い温度ですよね。粉末の酸素系漂白剤は40℃を超えたあたりからその効果を発揮し始めます。60℃くらいが高い効果を発揮する温度なのですが色落ちやダメージ等が心配な場合は40℃での漂白を行ってみて下さい。

私は写真の漂白剤を使用しました。漂白剤は必ず酸素系の漂白剤を使用するようにしてください。間違って塩素系の漂白剤を使用すると1発で色が抜けちゃいます。有名どころではオキシクリーンでもいいですね。

「漂白剤ちょっと自信ないなあ。」と言う方は以前書いた漂白剤についての記事を是非参考にしてみて下さい。

【苦手克服】衣類用漂白剤の種類と特徴 漂白剤と言えば「種類が多くて良く分らない。」「色が抜けそう」「何か怖い」といったイメージを持ってらっしゃる方が多いと思います。 ...

洗濯機で洗う

漬け込み終了後は普段使っている洗剤を使って普通に洗濯機で洗います。漬け込みに使った液はそのまま洗濯機にぶち込んでしまって大丈夫です。

さてさてシミは落ちたかな?

バッチリですね!

before

私の場合、問題は無事解決です。

しかしながら、もしかしたらまだシミが残ってしまうパターンがあるかもしれません、、。

そんな時は次の方法を試してみて下さい。

酵素入り洗剤に漬け込み

血液のシミは「タンパク系のシミ」に分類されるのですが、これ系のシミはこじらせてしまうと酸素系の漂白剤でも落とせないパターンがあったりします。

そんな時には「酵素」の力を借りましょう。

タンパク分解酵素=プロテアーゼ。中学校で何となく勉強した記憶がある方もいらしゃるのではないでしょうか。

この「酵素」には頑固なタンパク質を分解してくれる効果があるんですね。

私が酵素入りの洗剤で最もその効果の強さを実感しているのは写真のアタックバイオパワーです。

漂白しても落ちなかった血液のシミにはいっちょアタックバイオパワーにお悩みの衣類を漬け込んでみて下さい。

以下に手順を書いておきますね。

お湯の温度は40℃。1時間ほど漬け込む。

バケツのような物に40℃のお湯5ℓを用意し、アタックバイオパワーを18g投入して溶かし衣類を投入します。漬け込み時間は1時間くらいがいいでしょう。

酵素は40℃~50℃が最も効果を発揮しやすいと言われています。50℃を越えてしまうと死んでしまう物がほとんどですので温度は最高でも50℃にするようにしてください。

洗濯機で洗う

漬け込み終了後は洗濯機で普通に洗います。

漬け込みに使った液はこれまたそのまま洗濯機にぶち込んで大丈夫です。

普段使っている洗剤を使って洗濯しても問題ないと思いますがここでも40℃のお湯でアタックバイオパワーを使って洗濯をすればさらにシミに対しての追い打ちが出来るでしょう。

と言う事で今回は普通の洗濯では落ちなかったちょっと頑固な血液のシミを除去してみました。

血液のシミは処理が早ければ早いほど落ちやすいシミです。

とはいえ常にそんなに早く処理なんて出来ないですよね。気づいたら頑固なシミに変質してしまっていることもあるでしょう。

そんな時はご紹介したようにまずは揉み洗いで表面のガードを壊す→漂白→酵素を是非お試しを。

かなりの高確率で衣類は元通りキレイになってくれることと思います。

私は魚の血が付いた手を思わず洋服で拭いてしまう癖をまずは直すことから始めようと思います。