今回は写真の部屋干しトップ除菌EX(以下、部屋干しトップ)を深堀りします。
こちらもドラッグストアやスーパーでよく見かける洗剤ですね。
やはり”部屋干し”トップの名の通り「臭い」に重点を置いた洗剤なのかな?
さっそく深掘り開始です。
部屋干しトップは粉末の洗剤
今回ご紹介の部屋干しトップは写真の通り粉末の洗剤です。
粉末の洗剤の特徴とは一体何でしょうか?
ズバリ。
「洗浄力が最強」
ドラッグストアやスーパーにこれでもかと言うくらい数多くの商品がラインアップされている洗濯洗剤ですが「粉末洗剤=洗浄力が高い」と覚えておけば少しだけ洗剤選びが楽になりそうですね。
洗浄力が高いので食べこぼし、エリ汚れ、部活の泥汚れなどにお悩みの方にオススメの洗剤です。
効果・特徴
続いては部屋干しトップの効果と特徴をパッケージ裏の説明文と公式サイトから見てみましょう。
①生乾きの臭い防止
②除菌効果
③ウィルスを落とす効果
④除臭効果
「※すべての菌やウィルスに効果があるわけではありません」の記載あり。
名前の通り「臭い」の除去や予防に重点を置いている印象ですね。
「いつものお洗濯で汚れ、菌、ウィルスまで落とす。」がコンセプトのようです。
皆さんご存じ、部屋干し臭(生乾き臭)は繊維に残った汚れを栄養に菌が増殖することで起こります。
高い洗浄力で臭いの原因である汚れと菌を除去して臭いの発生を防ぐ事を前面にアピールした洗剤ということですね。
洗えるもの・洗えないもの
お次はどんな衣類が洗えて、洗えないかを見ていきましょう。
緑□の用途、液性、成分とピンク□を見ると何が洗えて、洗えないかが分かります。
用途
綿・麻・合成繊維が洗えます。
合成繊維とはポリエステル、ナイロンなどの化学繊維を意味します。
毛(ウール)や絹(シルク)などのデリケートな繊維は洗えません。
液性
液性は「弱アルカリ性」。
「弱アルカリ性」は「中性」に比べて洗浄力が高く、衣類へのダメージが大きいのでウールやシルクなどのアルカリに弱い繊維は洗わない方がいいでしょう。色落ちの心配がある濃色の衣類の洗濯にも注意が必要です。
成分
成分はアルカリ剤、漂白剤、酵素に注目です。
3成分とも簡単に言えば洗浄力を高めてくれる成分です。
アルカリ剤。酵素の2つが配合された洗剤は結構あるのですが漂白剤が配合された洗剤は意外と少ないです。
漂白剤は色素を落としてくれたり、頑固汚れを落としやすくする効果がありますので成分からも洗浄力最強クラスの洗剤であることがわかりますね。
忘れてはならないのが漂白剤の除菌効果。
漂白剤の除菌効果が「部屋干し臭(生乾き臭)」の発生の予防に一役買っていることは間違いないでしょう。
蛍光増白剤にも注目しておきましょう。
蛍光増白剤は衣類をより白く見せてくれる成分です。
白いシャツをより白く見せてくれるので、くすんだYシャツなどを白く見せるのに効果抜群なのですが生成りやパステルカラーの衣類を白っぽく洗い上げてしまう事があるというデメリットが存在します。生成りやパステルカラーの衣類はこの洗剤で洗わない方が良いでしょう。
ピンク□
上の洗濯表示がある衣類は洗わない方が良いでしょう。
一番右の△に×の洗濯表示の意味は
「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止。」
となります。漂白剤が使用され洗浄力は高まりますが洗える衣類の幅は狭くなってしまうのは少し残念な所ですね。
長くなりましたのでまとめます。
①綿・麻・合成繊維(ポリエステルなど)が洗える。
②弱アルカリ性なので濃色の衣類の洗濯には注意が必要。
ウール・シルクは洗わない。
③アルカリ剤、漂白剤、酵素の3成分で洗浄力を最強にしているので濃色の衣類の洗濯には注意が必要。
④蛍光増白剤が使用されているので生成り、パステルカラーなどの淡色系の衣類は洗わない。
⑤下の洗濯表示がある衣類は洗わない。
私だったらこんなものを洗います
これまでの知識を踏まえつつ私だったらこんなものを洗います。
①頑固なエリ汚れが気になるポロシャツ
②当然汚れているバスタオル
③、④ 汗だらけのトレーニングウェア上下
もちろん下着や靴下を洗ってもいいですね。
散々、濃色の洗濯には注意が必要と書いてきましたが粉末の洗剤で濃色の衣類が絶対に洗えないという訳ではありません。
特にトレーニングウェアのような化学繊維製の衣類は色落ちのリスクが低く洗濯をすることが可能です。(100%ではありません。)
粉末洗剤でYシャツから濃色の衣類まで一気に洗いたい!なんていう方は色落ちテストをした上でチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
洗浄力(クリアリキッドとの比較あり)
最後はお待ちかね洗浄力を見ていきましょう。
ファンデーションは油汚れ=「皮脂」
卵はたんぱく汚れ=「食べもの」
カレーは色素汚れ
を想定しています。
ちなみに洗浄力については各ご家庭で洗濯の条件が異なりますので参考程度にお考え下さい。
液温は40℃。規定量の洗剤を投入し洗濯機の普通コースで洗濯しました。
粉末の洗剤に関しては40℃のお湯を使用して洗濯をすることを強くオススメします。
理由はこの洗剤に使われている「漂白剤」と「酵素」。
漂白剤と酵素は40℃からその効果を最大限に発揮し始めます。
その実力をいかんなく発揮してもらうために40℃のお湯で洗って欲しいという訳です。
お湯を使う事により粉末洗剤のデメリットの1つ「粉の溶け残り」も起こりにくくなりますしね。
ちなみに酵素は50℃を超えると死んでしまうものが多いので、温度は40℃~50℃の間でお願いします。
はたして結果は?
さすがの洗浄力。油、たんぱく質よごれはほぼ除去できています。
色素汚れもいい感じ。
同じLION製のトップクリアリキッドの洗浄力と比較してみましょう。
トップクリアリキッドは”粉末”より洗浄力が弱いとされる”液体”の弱アルカリ洗剤です。
色素汚れを比べるとその差が良くわかりますね。
油、たんぱく汚れも分かりづらいですが部屋干しトップの方がよく落ちています。
頑固な汚れにはつけおき洗いがオススメ
ただでさえ洗浄力が高い粉末洗剤。そのポテンシャルをさらに引き出してくれるのが「つけおき洗い」です。
頑固な汚れにはパッケージにも書いてある通り
①40℃のぬるま湯約5ℓに洗剤30gを溶かし、洗浄液をつくる
②衣類を浸し、30分~2時間つけおき
③洗濯機で洗う
をお試しください。
衣類をお湯に漬け込む事により汚れが繊維から離れやすくなり、成分がゆっくりと時間をかけて汚れを分解します。
普通の洗濯では落としきれなかったちょっと黄ばんだ感じの食べ物系のシミなどはこの「つけおき洗い」で落ちることが多いです。
汚れ、菌、ウイルス、臭いの除去効果をさらに高めてくれること請け合いです。
[まとめ]漂白剤入りで洗浄力は最強。頑固な汚れ、部屋干し臭にお悩みの方にオススメの洗剤
今回は部屋干しトップを深掘りしました。
”部屋干し”トップという名前の通り、「部屋干し臭(生乾き臭)」にお悩みの方にスポットを当てた洗剤であることが分かりました。
記事中ですでに触れましたが「部屋干し臭」は衣類に残った汚れを栄養に臭い菌が増殖することで起こります。
裏を返せば汚れと菌をしっかりと除去出来れば部屋干し臭を起こりづらくすることが出来るわけです。
アルカリ剤、酵素、漂白剤を配合し、洗浄力を極限まで高め、汚れ、菌をしっかりと除去してくれる部屋干しトップならその使命をしっかりと果たしてくれそうですね。
もちろん洗浄力の検証を見ていただいても分かる通り、臭いだけではなく食べ物系の汚れもしっかりと落としてくれます。エリ汚れや部活汚れにお悩みの方にもオススメの洗剤です。
ちなみに「部屋干し臭」はいくら汚れと菌をしっかり除去しても起こってしまう時があります。
どんな時か。
乾燥に時間がかかった時です。
「部屋干し臭」を完全に防ぐためには
汚れ、菌をしっかり落とす+素早く乾かす
を意識してみてください。
部屋干しトップでしっかり洗い、素早く乾かす。
これであの嫌~な臭いとはキッパリおさらば出来るでしょう。