今回は写真のパタゴニアのナノパフを自宅のミシンを使って修理します。
以前、このブログでも修理の様子をご紹介したダスパーカ同様、寒い季節はほぼ毎日着ているお気に入りですので、、。
ある所は擦れて穴が開き
またある所は縫い糸が切れて抜けてみたり、中から綿が飛び出してみたりと中々に悲惨な状況、、。
特によく擦れるヒジからソデにかけての部分のダメージが大きい印象です。
洗濯は頻繁にしていましたが修理の方は購入依頼1度もしてあげられていませんでした。
とうことでナノパフ復活計画いっちょ気合を入れて開幕です。
飛び出た繊維を切り取る
ご紹介したように私のナノパフは縫い糸が切れて飛び出してみたり、中綿が飛び出してみたりとあらゆるところから繊維が飛び出し、まるで雑草が生えた庭のような状態。
ミシンを使って作業を始める前にそれらの繊維をハサミで切り取る所から始めます。
穴をふさぐ
お次は写真のような穴をふさいでいく作業。
穴を防ぐ作業には写真のアウウトドアウェア用のリペアシールを使います。
ダスパーカの修理やタイツの穴あき修理でも活躍してくれました。
いい感じの大きさに切りまして
穴の中に差し込んで
ミシンでジグザグ縫い。
こんな感じになります。
before
どうでもいいようで大切なポイントを1点失礼します。
今回私が使用したリペアシールはその名の通り「シール」なので裏面の紙を完全にはがして接着剤むき出しの状態で穴の中に入れ込もうとすると生地にベタベタとくっついて穴の中にうまく入ってくれません。
少し難しいのですが裏の紙は剝がしつつ、薄い紙が少し残った状態で穴の中に入れ込んでやるとスムーズにシールが入っていきます。
シールが入らない場所はジグザグ縫い
写真のように穴が開いているのではなく生地が裂けた状態の部分も何か所かありました。
そんな場所にはシールは使わず、ミシンのジグザグ縫いのみで対応です。
裂け目をまたぐようにジグザク縫いをしてみました。
糸の抜けた縫い目を復活させる
最初にご紹介したこの部分。一見、縫い糸が残っているように見えますが着用による擦れで糸が切れてしまい、そのまま抜けてしまっています。
ミシンでしっかりと縫って縫い目を復活させておきましょう。
縫い目がないと中綿が隣のブロックに移動してしまう恐れがあるためです。
ナノパフは中綿が薄いので可能性は低いですが念のため。
糸の太さは変わってしまいましたが良しとしましょう。
ミシンで縫うのが難しい部分は手縫いでもいいですね。
完成
完成です。ついでに洗って軽くアイロンもかけておきました。
近くでよく見ると分かりますが遠目にはほとんど分かりませんね。
まあ、分かってもそれはそれで「味」であると考えるタイプなので問題ないんですけどね(^^)
ということで今回は着倒して悲惨な状況になったパタゴニアのナノパフをミシンを使って修理してみました。
仕事に釣りに普段着にと、このナノパフには本当にお世話になっているのでしっかりと復活してくれてうれしい限りです。
ちなみにパタゴニアにはパタゴニア製品を修理してくれるリペアサービスが存在します。
「自分でやるのは難しそう。」
「そもそもミシンがないよ。」
何て方はそちらを利用するという手もあります。
詳しくは以前ダスパーカを修理に出した時の記事がありますのでそちらをご覧ください。
「早く着たいなあ。」
毎回お気に入りの衣類を復活させるとまるで新しい洋服を買った時のような不思議な感覚に襲われます。
きっと今日の夜は復活したナノパフと共に意味もなく近くの釣具屋にでも行ってしまったりするのでしょう。