今回は写真の甥っ子のトレーナーに付いた絵の具のシミをどこの家庭にでもあるであろう、”あるもの”を使ってキレイにしてみます。
工場の作業場に何の説明もなくこのトレーナーが置かれてました。
おそらく「家で洗って落ちないからシミ抜きしてくれ。」という事なのでしょう。
今の時期実は結構忙しいんだけどな。
いいでしょう!ブログのネタにもなるし、おじさんいつものごとく頑張っちゃいましょう!
今回ご紹介する方法はすべての絵の具に効果があるわけではありませんのでご注意ください。
全く落とせないパターン、中途半端に落ちて輪ジミになってしまうパターンなど失敗に終わる可能性が少なからずある方法です。
高級品、お気に入り、デリケートな衣類の絵の具のシミ抜きはお近くのシミ抜きが得意なクリーニング店に依頼されることを強くお勧めします。
【前処理】台所用中性洗剤で絵の具を溶かす
ご存知、絵の具のシミは普通に洗濯機で洗っただけでは落ちないものがほとんどです。言うなれば洗濯前に一手間加えてやる必要がある「頑固なシミ」ですね。
そんな「頑固」な絵の具のシミには台所用中性洗剤が効果的な場合があります。
洗剤の油を溶かす力が絵の具を良い感じで溶かしてくれるんですね。
タオルを敷く
それでは実際に作業を始めていきましょう。
今回はバリバリに固まった絵の具を洗剤で「溶かして」除去します。
溶けた絵の具の逃げ道として必ずタオルをシミの下に敷いておきましょう。
何も敷かずにシミ抜きをしてしまうと溶けた絵の具が衣類の他の部分に移り、後の作業が数倍面倒になってしまいます。
歯ブラシでたたく
タオルを敷いたらいよいよシミ抜きの作業の開始です。
台所用中性洗剤をシミの上にたらし、歯ブラシでトントンと叩きます。
ここでどれだけシミを落とせるかが重要です。溶けた絵の具を下のタオルに落とし込んでやるイメージでシミが目立たなくなるまで根気よく続けてみて下さい。
水気が足りないと感じたら歯ブラシを軽く水で濡らしてやってもいいでしょう。
これが衣類の他の場所に移っていたら、、。
やはりタオルは必須ですね。
台所用中性洗剤を衣類に使う場合、色落ちの可能性がゼロではありません。心配な場合は目立たない場所で色落ちテストをしてからご使用下さい。
お湯で揉みながらすすぐ
シミ抜きの作業が完了したら洗面器のような物に40℃のお湯を用意し、衣類に付いた台所用中性洗剤を揉みながらすすぎます。
そのまま洗濯機にぶち込みたい所ですがすすぎながら衣類を「揉む」ことでよりシミが落ちやすくなりますのでやっておいて損のない作業です。
ダメ押しに洗濯用固形石鹸で揉み洗い
ダメ押しで洗濯用固形石鹸をシミ部分にこすり付けもみ洗いをするとさらに効果が上がるでしょう。
石けんもある種の絵の具汚れを良く落とします。
市販のものだと「ウタマロ石けん」が有名ですね。ウタマロには蛍光増白剤が配合されているので生成り、パステルカラーの衣類への使用には注意が必要です。
衣類が白っぽくなってしまう事がある為です。
私は当ブログではすっかりお馴染みのエネロクリーンを使用しています。
洗濯機で洗う
ここまでくれば後は簡単。
普段使っている洗剤とコースで洗濯機を回せばいいだけです。
私は最近お気に入りの洗濯石けん「そよ風」を使って洗濯しました。
果たして結果は?
[お腹付近]
良い感じですね!
before
[右ソデ]
before
甥っ子も喜んでくれることでしょう?
ということで今回は服に付いた絵の具を台所用中性洗剤を使ってキレイにしてみました。
最初にお話しした通りすべての絵の具に効果がある方法ではありませんが実は私たちの身近にあるもので絵の具のシミは除去出来ることがあったりします。
絵の具の種類が分かる場合は「水彩絵の具」であれば今回の方法で落とせる可能性は高いと思います。
100%と言えないのが悩ましい所ですが、、。
「アクリル絵の具」は多分今回の方法では落ちません。
紹介しておいて何ですがインク、塗料、絵の具系のシミはクリーニング店に任せて頂いた方が無難であるというのが洗濯屋としての正直な考えです。
使われている成分が複雑でシミ抜きレベルがかなり高いんですよね。
「それでもやってみたい!」
そう思って下さった方は失敗のリスクを受け入れた上でいっちょチャレンジしてみて頂ければと思います。
絵の具が溶けて滲んでいく様は結構快感です。(個人の感想)