修理&色修正

市販の染料を使ってエマールで洗った革手袋を染める&色止め

今回は前回エマールで洗った写真の革手袋を染める&雨等で色が出ないように色止めします。以前しばらく着ていなかった革ジャンを同じくエマールで洗い、染め、色止めをしたのですが、色止めの作業で見事に失敗したので今回はそのリベンジです。

エマールで洗い染めた革ジャンの色止めをする(ちょっと失敗)今回は前回染めた革ジャンの色止めを行います。 せっせと染めたこの革ジャン。 一見、何の問題もなさそうに見えますが水をつけたテ...

さっそく染めの作業から始めます。染料として使用するのは当ブログではすっかりお馴染みのローパスバチック。皮革用の液体染料です。

珍しく真っ黒にするのではなく元の色のベージュに染めてみることにしました。元がどんな色だったか実はほとんど覚えていないのですが何とか頑張ってみます。上の2つを混ぜれば近い色が出せるはずです。

こんな色だった気がします。

塗り塗りしていきます。

手袋を装着しながら塗ったほうがやり易いことに気づきました。

日陰で自然乾燥。果たしてどうなるか、、。

色はいい感じ!ですが塗りムラが、、。

before

濃いところと薄いところが出来ちゃいました。

ムキになって色を重ねると取り返しがつかなくなりそうなので染めの作業はここまでとしておきます。色の濃さもこのくらいが好みですし。

お次は長い間手入れをしていない+前回洗ったことにより革の脂分、栄養が失われているので写真の皮革用保湿クリームを使用して革に脂、栄養を補給してあげます。

塗ると無色になるので色の薄い皮革素材にも使えます。

ブラシを使って塗り塗り。

染めの時もこのブラシを使えばもう少しうまくいったかもしれません。クリームを塗ることで色むらが少し解消しないかなあと淡い期待をしています。

余分なクリームを乾いた布で拭き取りつつなじませます。

丸1日乾かします。

こんな感じになりました。少し色むらが解消されたかな?

さてここからがリベンジポイントです。

染めて、保湿クリームを塗っただけではこんな感じで水に塗れると簡単に色が出てしまうのです。水で色が出てこないように「色止め」という作業を行わなければなりません。

そんな時にはこいつの出番。皮革用の色止め剤です。フィックス剤などと呼ばれたりもします。革の外側に1枚コーティングの膜を作って色が出るのを防いでくれる代物です。

革ジャンの色止めでは力加減がよく分からず色止め剤を塗りすぎてしまい何とも見栄えの悪い白い膜が出来てしまったのです。

同じ轍を踏まないよう、今回は色止め剤を塗りこむときに筆ではなく浴用スポンジを使用してみました。全体に薄く広く塗るイメージで作業を進めます。

何度目の乾燥か。

果たしてどうなるか。

いい感じです。白い膜などは出来ていませんね。

皮革に何か液体を染み込ませるときは今後はスポンジが良さそうです。

革ジャンの時もそうだったのですが色止め剤を塗ると全体に光沢が出て、少しパリパリと革が固くなりますね。

before

色はしっかり止まってます。

革の染めの作業では毎回何かしらの失敗をしているのですがその都度悪いところを見つけ改善し少しづつ進歩できている感じがしています。

復活した革手袋は最近はバイクに乗っていないので焚き火用の手袋として活躍してもらう予定です。