梅雨明けとともに毎日、暑い日が続きますね。クリーニング屋もこの時期は毎日、サウナに入っているかのような暑さの中、仕事をしています。
そんな暑さの中、何よりも不快なのが汗をかいた時に肌にビタっとまとわりつく衣類です。
もうなんか「う~~んっつ!」ってなります。
いっそタンクトップに短パンで仕事をしたいところですがそういうわけにもいきません。
そんな不快感を少しでも軽減するため私は吸水速乾素材を利用した衣類を愛用しています。
吸水速乾素材とは?
出典:モンベル
吸水速乾素材とは上の図にあるように汗を素早く吸水し、その汗を拡散させ、蒸発させる事により衣類をドライで快適な状態にすることを目指した素材です。
各メーカが様々な吸水速乾素材を開発しており、その仕組みはメーカにより様々です。
どんな仕組み?
出典:モンベル
では実際どのようにしてすぐれた吸水速乾性を実現しているのでしょうか?
ウィックロンの場合、普通は丸い繊維を十字断面に加工することにより優れた吸水拡散性を実現しているようです。
吸水速乾素材はポリエステルなどの化学繊維が使われているものが多く、製造の際にプラスチックのように様々な形に繊維を加工することが出来るんですね。
拡散性が肝
「論より証拠」ということで実際にその優れた吸水速乾性のほどを見せていただきましょう。
写真は同じ量の水を生地の裏側から霧吹きで吹きかけ10分程放置したものです。
手前がモンベルの吸水速乾素材のウィックロンを使ったtシャツ。奥は綿100%のポロシャツです。
明らかに手前のウィックロンの方が水が広範囲に広がっているのが分かります。
この水分を広範囲に広げてくれる拡散性が吸水速乾素材では非常に重要になってきます。
一点に落とした絵の具より、筆で広げた絵の具の方が乾きやすいのと同じですね。
この優れた拡散性があってこその速乾性なんです。
綿はタオルに使われていることからもわかるように吸水性は抜群なのですが拡散性がウィックロンに比べ低いのでやはり乾くのが遅くなってしまいますね。
暑い夏には吸水速乾素材
いかがだったでしょうか。テクノロジーの力ってすごいですよね。
私も色々な吸水速乾素材を試しましたがやはりアウトドアメーカーの製品は全体のレベルが高い印象です。
登山において汗をすばやく吸水、拡散し蒸発させることは時に命に関わるほど大事な事ですからね。
私は仕事中はユニクロのドライEX製品をキャンプや釣りではモンベルのウィックロンを愛用しています。
年々暑さを増しているように感じられるこの頃。
これからも吸水速乾ウェアと共に地獄の夏を乗り越えて行く所存です。