家庭で出来るシミ抜き

家庭で出来るブルーベリーのシミの落とし方(条件あり)

最近ブルーベリーをよく食べます。私には全く似合いませんがスムージーなるものに入れるととってもおいしいのです。

ブルーベリーなどというオシャレな食べ物を自分で扱ったことのない私は当初こいつを素手で袋から取り出し、容器に投入するという愚行をおかしておりました。

当然こうなっちゃうわけです。一瞬で皮膚が紫色に染まります。石鹸で洗ってもなかなか落ちません。

「これは服に付いたら落ちづらいな。」

次の瞬間にはこう考えているのはクリーニング屋の悲しい性です。

クリーニング屋のくせに汚し屋の私、ブルベリーで服を汚す日は予想通り早い段階でやってきたのでした。

せっかくなので今回は写真のポロシャツに付いたブルーベリーのシミを除去する様子を記事にしてみます。

強い処理を行うので条件付きとなりますが今回ご紹介する方法は市販されているものでご家庭でのチャレンジが可能です。

ブルーベリーのシミにお悩みの方は参考にしてみてください。

普通に洗ってみる

今回除去に挑戦するシミの拡大写真です。汚し屋というものは気づかぬうちにこういったシミを付けているものです。どうしてこうなったか全く記憶がございません。

ブルーベリーの色素の成分はアントシアニンと呼ばれるもの。サプリのCMで何となく聞いたことがありますね。カレーのターメリックと同様、染料としても使われることがあるほど衣類に良く染まる成分です。

衣類の表面に乗っているのではなく染まっている、、。

何やら落ちにくそうな予感がします。

強敵の予感がするので写真の粉末の弱アルカリ洗剤を使う事とします。市販されている洗剤の中で洗浄力は最強の部類に入る洗剤です。

洗浄力が強い分衣類に与えるダメージが大きいタイプの洗剤なので色の濃い衣類やウール、シルク製品には使わない方がいい洗剤でもあります。

今回洗うのは色の薄い綿のポロシャツなのでこの洗剤の使用が可能です。

>洗濯洗剤の種類について詳しくはこちら

今回のブルーベリーのような色素系のシミには漂白剤が効果的です。食べ物汚れに効果のある酵素、洗浄力を高めるアルカリ剤が入った最強洗剤でチャチャっと1発でシミの除去を狙います。

蛍光増白剤が入っているので生成り、パステルカラーの衣類の洗濯にも使わない方がいいですね。

>洗濯洗剤の成分について詳しくはこちら

規定の洗剤量を投入し、普通コースで洗濯。液温は40℃です。

漂白剤は40℃位からその効果を発揮し始めます。漂白剤入りの洗剤を使用する時は最低でも40℃の液温で洗うようにしないと十分な効果が得られません。

あまり温度が高すぎても色落ちのリスクが高まるので良くありません。40℃~60℃がベストです。

普通に洗っただけでシミは取れるかな?

だいぶキレイになりましたがやはりまだ少し残っていますね。

経験上、色素系のシミはいくら最強の洗剤を使ったといえど普通に洗っただけでは落ちないことが多いのでこの展開は想定内です。

オキシクリーンで漬け込み

次の一手はオキシクリーンにお任せする事としましょう。

先ほども書いたように色素系のシミには漂白剤が有効です。

洗剤に入っている量の漂白剤では少し強めの色素シミには効果が限定的となってしまいます。漂白剤の量を増やし、濃度を上げ、時間をかけて漬け込むことで色素の完全除去を目指します。

お持ちの衣類の洗濯表示の左から2番目のマークが下記のものになっていればこれからご紹介する作業を行っても大丈夫です。

>洗濯表示について詳しくはこちら

オキシクリーンは酸素系の漂白剤です。塩素系の漂白剤は衣類の色をスッポリ抜いてしまうほど漂白力が強く、扱いが難しいので今回の作業では使用しない方がいいです。

酸素系漂白剤にも使用に際して注意点が多くありますので漂白剤の扱いに慣れていない方は製品裏面の説明をよく読んでから作業をすることをオススメします。

【苦手克服】衣類用漂白剤の種類と特徴 漂白剤と言えば「種類が多くて良く分らない。」「色が抜けそう」「何か怖い」といったイメージを持ってらっしゃる方が多いと思います。 ...

それでは漬け込みを開始します。

60℃のお湯7リットルにオキシクリーンを100g投入し1時間ほど漬け込みます。

洗濯槽に60℃のお湯を用意するのが難しい場合はバケツなどに給湯器から60℃のお湯を投入する方法でも大丈夫です。

給湯器の温度設定を60℃から元の温度設定に戻すことをお忘れなく。

60℃ってかなり高い温度ですよね。粉末の酸素系漂白剤は40℃を超えたあたりからその効果を発揮し始めます。60℃くらいが高い効果を発揮する温度なのですが色落ちやダメージ等が心配な場合は40℃での漂白を行ってみて下さい。

再び洗う

1時間経過したら水を足し、先ほども使った部屋干しトップを投入。もう1回普通コースで洗濯します。この時も40℃の液温がキープ出来たら最高です。漂白剤とお湯がもったいないので他の衣類も一緒に洗っています。

バケツで漬け込んだ場合も漂白剤のアルカリを中和するためにもう1度洗濯機で洗うようにしてください。

果たしてキレイになったかな?

バッチリですね。

before

無事にブルーベリーのシミを除去することが出来ました。

今回の方法は漂白剤が使えて洗濯機の普通コースでガンガン洗える衣類限定の方法ですがブルーベリーのみならずカレーなどの色素系のシミに効果が望める方法ですのでお困りの方は是非お試しを。

漂白が出来ない素材にうっかりやっちゃった場合は諦めずお近くのクリーニング店に1度ご相談下さい。

今後もおそらく気づかぬうちにたくさんのシミを服に付けていくであろう私。

また変わったシミが付いたらご紹介したいと思いますのでお楽しみに。