粉末弱アルカリ洗剤

【個人的No1】アタックバイオパワーは酵素がとてつもなく優秀です

洗剤深堀シリーズ第7弾。今回は写真のアタックバイオEXを深掘りします。

CMで見かけることはあまりありませんが特徴的な紙製のパッケージはスーパーやコンビニなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

果たしてどんな洗剤なのか?さっそく深堀り開始です。

アタックバイオパワーは粉末の洗剤

最近は液体系の洗濯洗剤が主流なので、粉末の洗剤を使ったことがないという方もいらっしゃるかもしれません。

写真のように今回ご紹介するアタックバイオパワーは粉末の洗剤となります。

粉末の洗剤にはどんな特徴があるのでしょうか。

下の表を見て頂けると一目瞭然です。

洗濯洗剤には大きく分けて「弱アルカリ性」と「中性」があるのですが。アタックバイオパワーは粉末の「弱アルカリ性」の洗剤なので「粉末弱アルカリ洗剤」と呼ばれています。

特徴は何と言ってもその洗浄力。数ある洗濯洗剤の中で粉末の洗剤は洗浄力が最強です。

洗浄力が高いのは良い事なのですがその洗浄力ゆえにデメリットもまた存在します。

①濃色の衣類が色落ちしやすい。

②デリケートな衣類は洗えない。

③粉末なので溶けづらく衣類に洗剤が残りやすい。

洗浄力が高い分、衣類に与えるダメージが大きいので洗える衣類の種類が減ってしまい少々使い勝手が悪くなってしまっているのが残念な点ですね。

TシャツやYシャツ、部活で汚れたユニフォームなど生地が丈夫で白系の衣類をガシガシ洗いたい時に活躍してくれる洗剤です。

>洗濯洗剤の種類について詳しくはこちら

効果・特徴

続いてはパッケージの説明文と公式サイトの情報からアタックバイオパワーの効果と特徴をまとめました。

①高活性バイオ酵素配合

=高活性バイオ酵素の力で皮脂、ニオイ、黒ずみ、泥汚れなどの汚れを除去

②サッと溶けるマイクロ粒子

=粉が残りにくい

③ドラム式にも使える

今まで紹介してきた液体系の洗剤は抗菌、抗ウィルス、防カビなど様々なハイテク機能が備わっていることが特徴でしたが今回ご紹介のこやつのアピールポイントは兎にも角にも洗浄力。

「バイオ酵素」の力で頑固な汚れをしっかりと除去することにエネルギーを全フリした洗剤と言えるでしょう。

同じKao(花王)製のアタック抗菌EX(旧3X)アタックZEROにも酵素は配合されているのですがおそらくそれよりも効果の高い、スペシャルな酵素がこのアタックバイオパワーには配合されていると思われます。

個人的にはこのような男気1本な洗剤、大好きです。

ちなみに酵素とは脂(皮脂)やたんぱく質(食べ物)汚れを落としやすくしてくれる成分です。

>洗濯洗剤の成分について詳しくはこちら

先ほども書いたように粉末系の洗剤は特に冬場に冷たい水を使って洗濯をした時に洗剤が溶けきれずに残りやすいので溶けやすい工夫がしてあるところも嬉しい特徴ですね。

洗えるもの・洗えないもの

お次はどんな衣類が洗えて、洗えないかを見ていきましょう。

青□の用途、液性、成分とピンク□を見ると何が洗えて、洗えないかが分かります。

用途

綿・麻・合成繊維が洗えます。

合成繊維とはポリエステル、ナイロンなどの化学繊維を意味します。

毛(ウール)や絹(シルク)などのデリケートな繊維は洗えません。

液性

液性は先ほどご紹介したように「弱アルカリ性」となります。

「中性」に比べて洗浄力が高く、衣類へのダメージが大きいのでウールやシルクなどのアルカリに弱い繊維は洗わない方がいいでしょう。色落ちの心配がある濃色の衣類の洗濯にも注意が必要です。

成分

成分はまず、アルカリ剤(炭酸塩)に注目してみましょう。

アルカリ剤は簡単に言えば洗浄力を高めてくれる成分です。

この成分が含まれていたら洗浄力が高い証拠なのでやはり、デリケートな衣類、色落ちが心配な衣類の洗濯には注意が必要です。

お次は蛍光増白剤に注目。

蛍光増白剤は衣類をより白く見せてくれる成分です。

白いシャツをより白く見せてくれるので、くすんだYシャツなどに効果抜群なのですが生成りやパステルカラーの衣類を白っぽく洗い上げてしまう事があるというデメリットが存在します。生成りやパステルカラーの衣類はこの洗剤で洗わない方が良いでしょう。

ピンク□

上の洗濯表示がある衣類は洗わない方がいいでしょう。

>洗濯表示について詳しくはこちら

まとめます。

①綿・麻・合成繊維(ポリエステルなど)が洗える。

②弱アルカリ性なので濃色の衣類の洗濯には注意が必要。

ウール・シルクは洗わない。

③蛍光増白剤が使用されているので生成り、パステルカラーなどの淡色系の衣類は洗わない。

④下の洗濯表示がある衣類は洗わない。

私だったらこんなものを洗います

今までの知識を踏まえ私だったらこんなものを洗います。

①エリ汚れがとっても気になるポロシャツ

②きっと汚れているタオル

③しばらく洗っていない寝巻のスウェット上

④これまた洗っていない濃色のスウェット下

もちろん下着や靴下を洗ってもいいですね。

「濃色洗っていいの?!」

勘のいい方はお気づき頂けたと思います。

最強の洗浄力を誇る粉末弱アルカリ洗剤であっても物によっては濃色でも洗濯することは可能です。

トレーニングウェアなどの化学繊維系の衣類などは特に色落ちのリスク低で洗えると思います。

散々洗い倒したものであれば綿のTシャツでもおそらく大丈夫です。

とはいえそれも100%ではありません。

この洗剤で濃色の衣類を洗う場合はあらかじめの色落ちテストをお薦めします。

>色落ちテストのやり方はこちら

洗浄力

最後はお待ちかね洗浄力の程を見ていきましょう。

ファンデーションは油汚れ=「皮脂」

卵はたんぱく汚れ=「食べもの」

カレーは色素汚れ

を想定しています。

ちなみに洗浄力については各ご家庭で洗濯の条件が異なりますので参考程度にお考え下さい。

バイオ酵素の実力やいかに。

液温は40℃。規定量の洗剤を投入し洗濯機の普通コースで洗濯しました。

今までご紹介してきた液体系の洗剤は液温30℃で洗濯していたのですが粉末の洗剤に関しては40℃のお湯を使用して洗濯をすることを強くオススメします。

理由はこの洗剤の最大の武器である酵素。

酵素は40℃~50℃で最も活発に活動すると言われています。

その実力をMAXで発揮してもらうために40℃のお湯で洗って欲しいという訳です。

粉の溶け残りも起こりにくくなりますしね。

話が少しずれました。

果たして結果は?

すばらしい!

同じ花王の製品で「液体弱アルカリ洗剤」のアタック抗菌EX(旧3X)と洗浄力を比較してみましょう。

「油」「たんぱく質」汚れはどちらも大きな差はなく良く落としてくれていますがカレーの「色素」汚れに大きな差があるのが分かりますね。

さすがの洗浄力です。

頑固な汚れにはつけおき洗いがオススメ

ただでさえ洗浄力が高い粉末洗剤。そのポテンシャルをさらに引き出してくれるのが「つけおき洗い」です。

頑固な汚れにはパッケージにも書いてある通りに

①30~40℃のぬるま湯5ℓにアタックバイオパワー18gを溶かす。(40℃がオススメ)

②30分~1時間つけおく。

③洗濯機に入れて洗う。

を是非お試し下さい。

衣類をお湯に漬け込む事により汚れが繊維から離れやすくなり、成分がゆっくりと時間をかけて汚れを分解します。

液体系の洗剤でも有効な方法ではあるのですが特に粉末の洗剤でこの方法は効果が高いと個人的には感じています。

普通の洗濯では落としきれなかったちょっと黄ばんだ感じの食べ物系のシミなどはこの「つけおき洗い」で落ちることが多いです。

また、スポーツウェアの生乾き臭、釣りエサの魚臭など〈臭い系〉にも高い効果を発揮します。

以前、当ブログで記事にしていますので〈臭い系〉でお悩みの方は是非ご一読を。

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[まとめ]洗浄力最強は伊達じゃない。頑固な汚れにお悩みの方に最適な洗剤。

今回は洗浄力最強、「粉末弱アルカリ洗剤」のアタックバイオパワーを深掘りしました。

Yシャツのエリ汚れ、ユニフォームの泥汚れ、お子様の食べこぼしなどいわゆる「頑固汚れ」にお悩みの方に最適の洗剤です。

お時間のある方は「つけおき洗い」も是非ご活用ください。

私も様々な洗剤を試していますがバイオパワーに使われているバイオ酵素は他の洗剤に使われている酵素より効果が高い実感があります。

特に食べ物系の汚れに高い効果を発揮しますので普通の洗濯では落ちなかった食べこぼし汚れの除去などに役立ってくれるはずです。

デリケートな衣類は洗えない、濃色は色落ちに注意、洗剤が残りやすいと使い勝手には少々難のある粉末洗剤ですがその頭1つ抜けた洗浄力はうまく使えば普段の洗濯の大きな力となってくれるでしょう。

普段使いは液体洗剤、頑固汚れは粉末洗剤などと使い分けが出来るようになったりしたら洗濯上級者っぽくて何だかかっこいいですね。